森鴎外の山椒大夫をいまさら読んだ感想と家族のことを考える




古民家に打ち付ける雨音が激しい夜中に久しぶりに読書をしました。

読んだ本は、山椒大夫/高瀬舟改版 [ 森鴎外 ]

読み始めるとずっと胸に詰まるものがあり、読んでいてつらくなるけど読み進めてしまいました。そして、読んだ後、しばらくしてから涙が止まらなくなってしまいました。

森鴎外の山椒大夫をいまさら読んだ感想と家族のことを考える

山椒丈夫は有名なのでご存知の方も多いと思いますが実は私は初めてで、どんな内容かも把握していないまま読んだのですが、活字だけで情景が浮かび勝手に人物像もできていて活字を読みながらも頭の中で登場人物の安寿と厨子王が浮かび…すでに小説の世界へ…。

父親の左遷、左遷で遠く引き離されあえなくなった父に山をいくつも越えて船に乗り会いに行く予定の母親と2人の子供と女中の話。道中で親切にしてくれたと思った男に騙されて人身売買で引き離された親子。

女中は船から降りて死に母は佐渡で遊女となり安寿と厨子王は由良で山椒大夫のもとで厳しい労働を課せられるようになる。安寿が姉で2個下の弟が厨子王。安寿と厨子王は親に遭いたい思いをなだめ合いながら苦しい労働に耐え忍ぶのだけども、頭の良い安寿はじっと黙って考え、

とある日に弟の厨子王に『オマエが一人ですることを私と一緒にするつもりでしておくれ、父と母に遭い私を迎えに来ておくれ、成功するもしないも運試しだよ、開ける運ならお坊さんが助けてくれる』と逃亡をさせる。厨子王は『うまくいくわけがないし、残された姉がいじめられる』と心配するも姉は『大丈夫』だという意思で見送る。

そうはいったものの姉は失敗すると思い、別れた後に入水自殺をする。

姉の言うようにお坊さんが助けてくれ逃亡に成功した厨子王はのちに姉の死を知り悲しみに暮れる。その後、厨子王が持たされた守本尊が人の病を救い、国守となった厨子王は父のことを調べることができるようになり、そこで死を知り胸を痛める。

国守という立場から人買いを禁止し山椒大夫の奴隷制度もなくなり賃金を与えることを決め、山椒大夫は賃金を与えることで損失したかと思ったけど、このころから農作など様々な匠の仕事も盛んになり一族が栄えることになる。

そして豊かになったことから姉が入水したであろう場所に尼寺がたった。厨子王(正道という名になっている)はお国のために良いことをしたのち、国守という立場を捨て佐渡に母に会いに行きようやく見つけた母は目が見えなくなっていた、でも母は厨子王を感じ取り涙で抱き合うといったもの。

最後、母に会えるまでは読んでいてずっと胸が痛いことばかりが記載されていた。安寿と厨子王が見た怖い夢、現実にそうならないように願いながら読み進める時は自然と弟と私を思い浮かべていた。

しかし、逃亡させる姉の決意と強い意志と愛をみたときには私ではなくて姪っ子と甥っ子に代わっていた。姪っ子はとても愛情の深い子で弟を守るためには何でもできる子だと思う。

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読み終わった後に涙が出てきたのは、自分は弟や家族に対し、ここまで命をささげることができただろうか?ということ。私は自分勝手に生きてきて思春期の頃、父親のいない弟を独りぼっちで悲しませたことを考えると今になって本当にバカな姉だと思って時折苦しくなる。それがまた浮き彫りにされた。

この時代は平安時代のおわりを描いているようだけど、この時代に苦境を乗り越え誰かが命がけで努力して戦争や色んな事が起こり、そのたびに誰かが犠牲になってでも現状を変えてきたから今の平和な日本があり当たり前に暮らしている。小説とはいえ実際に似通ったことはあるわけで、本当に昔の人には感謝しないとと思ったことと

自分がいかに自分勝手で家族を思いやれてなかったことを痛感し、安寿の愛や残された厨子王が悲しみに負けず糧にしてたくましく世の中を変えたことに感情移入をし泣きはらして眠りました。

この小説は今に感謝をし、丁寧に生きようと考えさせられました。

山椒大夫は 安寿が大丈夫という意志で見送ったことからどうしても大夫が丈夫に見えてしまいます…。メルマガ読まれた人は気が付いたかと思います。

山椒大夫/高瀬舟改版 [ 森鴎外 ]

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