田舎移住で家具職人5.別注家具にこだわり通販家具の量産をバカにしていた頃

家具職人になりたいと、住宅販売営業ウーマンから家具職人への道を進んだだけでも反対されたのに、無事に家具職人として仕事をすることが出来た次にはいつかはしたいと思った田舎暮らしを決行。

この時点でもう過去のつながりが友達や知人とも音信不通で仕事に没頭。

4.仕事漬けの日々でも5分でできる田舎ならではの気分転換と癒やし

の続きです。

5.別注家具職人にこだわり通販家具の量産をバカにしていた頃


こんな私を拾ってくれた木工所は量産家具の工場でした。タウンページで住所だけをみて『木工』とついている会社にランダムに電話をしただけなので仕事内容を知りませんでした。

私が今までいた木工所は別注家具製作で、知人も『木工』と付く会社で別注家具を作っていたので、木工所イコール別注家具を作る仕事だと思っていたのです(無知にも程がある。)

そう、量産などは○○製作所とか○○工業などといった名前でキッチンの量産の会社でバイトしていたときは○○製作所だったし、勝手に分けていたのですが、移住先の木工所は通信販売の家具がメインであとは大量に賃貸マンションの下駄箱などを作っていました。

面接の時にそれをしらずに

『私は別注家具を作りたいのです。量産家具は嫌です』

『なぜですか?』

『量産は誰でも出来る仕事だからです。大量に同じものを作る一部の作業をするより、毎日違いや工夫があり、個人のたった一つの家具を作りたいのです。お客様に喜んでもらえる家具を作りたいのです。』

『そうなのですね、当社は量産家具だけど、今、別注家具の仕事も増やすようにしていて、オーダー家具職人さんを探していたのです。』

『私は正直経験が浅いです。ですが、別注家具の仕事をぜひ、やりたいです』

という流れもあって採用に至ったので、私自身は工場の量産家具製作の仕事をすることは当初ありませんでした。

どこか自分の中で別注家具と量産家具の優劣をつけていて、量産で流れ作業を毎日している人と比べて1から全部把握して別注家具を作れるほうがすごい!という意識もあり、見下していたと思います。

一般的な消費者にとっても通販の家具ってやはりオーダー家具よりも格下扱いだし、なんというか工場で決まったものをバイトでもすぐ覚えて作れるって感じで職人として扱われることってあまりないです。どちらかというと作業員?的な立ち位置、、、

出来ないくせにプライドの高い私は作業員ではなく、職人になりたいと思っていたし、毎日同じ作業をして一日が終わるなんて退屈だとも思っていました。

きっと大阪時代に量産のキッチンを作る会社で数ヶ月バイトをした時に、毎日毎日マインドの低い人達(就業後にお酒を飲んだりパチンコや競馬、スナック?に行くことが楽しみな人)と作業をしていたからと思います。全員が中途採用で長く務めている人もおらず、仕事と社長の愚痴ばかりでうんざりでした。

環境って本当に人の心を変えてしまうんだと思います。

私自身はNCなどの機械を積極的に覚えたり機械の整備などを覚えたりと、次のステップのためにと意識をしてあの時の仕事はとても有意義な体験でしたが、心ではやっぱり別注家具!という思いで、あのうんざりした雰囲気を乗り越えられ、量産は退屈だし正式に働くなら別注(オーダー)家具で!と。

ところが、この木工所の通販家具製作のラインが人手が足りず間に合わないという時に、手伝いで入った時に、あ、この仕事は誰でも出来ることでもないし、別のやりがいがある!と思えたのです。

その時

『君は、面接の時に、量産は嫌だ、一点物でお客様に喜んでもらいたいと言ったよね』

『はい…』

『一つのものを作って一人のお客様に喜んでもらうことも立派だけど、良いものをたくさん作って多くの人に喜んでもらうのもいい仕事だと思わない?』

(たしかに・・・)

『車でも医療器具でも衣服でも食べ物でも大量に作っているけど人の役に立つものや喜ばれるもの、ほしいと思うものってたくさんあるでしょ?それが悪い仕事かな?』

『いえ、、、!確かに手伝いをして量産家具を作る見方が変わりました。』

と、いわれ考えが変わりました。

(どこかで量産品はレベルが低いと決めつけて見下していたな…)

工場の機械も好きな私が量産家具製作の魅力を書き始めるとさらに長くなるので割愛しますが、量産家具は量産家具なりのプロとしての仕事があり、誰でも出来るというわけではないことがわかりました。一人で作っているのではない連帯責任感、流れを読むこと、大量なので失敗すると損失が大きいこと…。

だからこそ、責任感や周りの空気を読むことや慎重な性格、集中力があってコツコツ出来る人じゃないと良い仕事が出来ないんですよね。オーダ家具の一点物でありがちな我流のやり方を貫いたり、毎回やり方を変えたり途中で変更するのは通用しません。

さらにいうと、ここの社長は自分がやりたいことがありつつも、携わる人の幸せを守る・築くために必要なことをする会社を経営しているんだということもわかりました。他の仕事が無理だといわれている人でもこの仕事なら出来るということもわかったのです。

6.障がい者でも適材適所で仕事ができる木工所の素晴らしさ

に続く

私は今までどんな仕事をしていても、お金をいただく雇われ社員の立場なのに、自分の好きなことをしたいというわがままだったんだと思います。(直接指摘されてはいないですが)気がついたのは随分あとのことでした。

家具職人への道その後…田舎移住で家具職人目次一覧



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 家具職人になるまでの経歴や経緯は⇒家具職人への道(全20話)

 田舎暮らしをした話は⇒田舎移住で家具職人(全16話)

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