高次脳機能障害で社会復帰する際の同僚の理解と支援を得るには

脳梗塞は30代、40代という働き盛りで発症することもあります。原因は様々ですが高次脳機能障害や後遺症を抱えたまま復職という社会復帰を急ぐ人もいます。家にいると気が滅入るということもあったり、自分が仕事をしないと会社に迷惑がかかるというケースもあり、復職しながらリハビリをこなして前の自分に戻していくのに想像以上の壁が立ちはだかるようです。

復職後は見えない障害の理解を伝えることが大事

私の母の場合、働いていなかったので在宅で過ごすこととデイサービスでリハビリをゆっくりと重ねていきましたが、そのゆっくりの状態でも困りごとが沢山あり、娘である私は理解ができずに何度説明してもすぐに忘れることや片付けできないこと、会話が成り立たないことにイライラしたりして自責の念に駆られましたが、

「脳コワさん」支援ガイド (シリーズ ケアをひらく)

を読んで理解と想像力を持つことで様々なことが許容でき精神的にも楽になり、お互いに楽になりました。しかしこれは家族だからこそであり、会社という組織で同僚や上司、部下とはいえ他人であるから脳梗塞発症前よりも著しく能力が下がってしまったり、ミスが続いてしまうと周りの人に負担がかかり不満を持ってしまう、当事者はその状況が辛くうつを併発してしまうケースもあります。(書籍にも記載されています。)

ですので、最初に自分が何が出来なくなったのか、どうしたら仕事を進めやすいかという現状と対策を自分の方から伝えることが必要になります。(周りはなかなか理解できなくて当然だと思い協力をお願いすることは大事)受け取り方の違いで甘えているとか気合で乗り切れなど言われてさらにつらくなることもあるかもしれませんが、その方法についても書籍に書いているので是非読んでみて気持ちを楽にしてみてください。

著者が高次脳機能障害を抱えて復職し、できなくなったことの認知やできるようにするための具体的な方法など、体験談を踏まえて読みやすく実践しやすいと思います。

脳コワさん支援ガイドを読んでもらってみては…?

もし、許されるのであれば、その書籍を直属に携わる人に読んでもらうことも対策の一つです。私もそうですが高次脳機能障害を抱えて暮らす症状についてわかっているつもりでも全然わかっていませんでした。

また、高次脳機能障害だけでなく、発達障害やパニック障害なども本人の中で何が起きているかということを想像することができるので非常に良書だと思っています。

私に万が一があって母の介護を他の身内が看るときがきたら、まず読んでもらおうと決めているほど、見えない障害を抱えた人の脳内で何が起きているのか?日々どれだけの疲労を抱えているのか?なぜできないのか?などを想像してもらうことで理解できないこと・理解されないこと、お互いの苦しさが軽減されますよ

「脳コワさん」支援ガイド (シリーズ ケアをひらく)