在宅介護

親の介護で仕事を辞めたくない、Uターンしたくない、したくないしたくないばかりの愚痴ですが、『介護をしたくない』のではなく『介護しながら仕事や自分に生活を両立させたい』という願望です。ですので、自分の人生ややりたいことをあきらめたほうが楽に介護に向き合えることはわかりつつ、今までも自分の仕事で無理だと言われつつもあがいてあが芽が出るまでやってきたので踏ん切りがつきません。

親の介護4.介護離職…仕事を辞めたくない両立したいと二重生活を上司に相談 の続きです。

今回の親の介護、在宅介護準備の決意

介護について突然いろいろ考えましたが…母が私の生きたいようにしたらいいと反対せずにいてくれたり、何も言わずサポートしてくれたから今があり、まずは母の命が助かったことの感謝と自立できるようにサポートすることを優先だと、自分の未来には一時蓋をすることにし在宅介護準備に入りました。

介護離職は保留、本業の仕事の場所を一時移す

まだまだ田舎での仕事やガイド活動が残っているし本業のオーダー家具製作の見積もり依頼も増えてきているしどうしよう…母はリハビリテーション病院に転院し回復を目指して少しづつ介助しながら自分の足でトイレに行けるようになったりと前向きな兆しが見えてきました。

田舎でしかできない(出勤が必要な)仕事は保留することになるので、臨職の契約更新時期まで働くことを理解してもらいつつ、決まっていた移住イベントのために東京に行ったりしながらどこかでこの数か月に仕事やUターンを辞めずに済む方法がないか?と時折あがいたり(しつこい 笑)

母が脳梗塞で倒れ、これからの家具職人として、地域貢献としての仕事予定をすべてリセットする覚悟がまだできないときのメールマガジンです。お詫びと無視する強さ・介護離職の覚悟をする前のこと

ガイド仕事に関しては主にWEB配信が私しかできない部分(高齢者の団体なので私が参加してからブログやFacebook、Twitter配信やイベント集客を始め引継ぎする人がいない)もあり取材や賞をいただいたこともWEBから活動認知度が上がったこともあったし、メンバーの皆さんの活動の記録を残していきたいという思いがあり、私が戻るまでの間はメールや写真をメンバーからもらって投稿する遠隔スタッフとして継続することにしました。

入院3か月目、ガイド活動と仕事を続ける気持ちを書いた当時の記事

本業である家具製作はもともと地元の人をターゲットにしておらず、ネットで全国のオーダー家具が必要な方に向けて集客していたので場所が変われどパソコンさえあればどこでもできることと、実際の製作は実家方面の知人の木工所を間借りしたり外注できるので体一つで動けるメリットがあったことで継続できるような気がしたので本業に関する心配は当時はありませんでした。(介護抜きにしてどこでもできるようにもともとから戦略を立ててきた…しかしのちにメンタル問題も重なりできなくなった時期も…後述します)

要は田舎暮らしを離れることが大きなネックだったのです。それは今でももちろん帰りたい気持ちや人付き合いは続いていますし、田舎に戻ることがモチベーションでもあります。

と話がそれましたが、移住相談員と観光ガイドに関する介護離職はお金の不安よりもやりたいことができなくなること、今後田舎で暮らしていく人付き合いや築いてきたことをリセットするつらさが大きかったです。(のちにお金の悩みも出てくるのですが…それは後述。)

回復期リハビリテーション病院へ転院

そんな悩みと並行して時は過ぎ、母は急性期病院から回復期リハビリテーション病院へ転院し、時間割で言語、身体、脳トレなど、みっちりとリハビリ生活が始まりました。メールが打てるようになりメールでのやり取りをしながらたわいもない話をしたり相部屋の隣の人の愚痴を聞いたり(笑)母のメンタルケアをしていくうちに在宅介護する決意も強まりました。

しばらく田舎の古民家を留守にすることと合わせて家の中の整理を始め最低限のものだけにして実家に戻り、18歳から家を出ていた私は、母がいて当たり前の実家に初めて一人で眠る日だと気づきました。

脳神経外科リハビリテーションの入院期限は3か月、こののちに老健に行くかどうかは母の容体と母の気持ちで決まります。とにかく朝から夕方までは知人の木工所にて仕事をして仕事後にお見舞いと洗濯物の取り換えに行く毎日を繰り返し、面会終了時間までいて今までにないくらい母とよく話した時期でもありました。

個人的にはこのまま入院で毎日お見舞いに行くというスタイルが仕事に集中できるし、母の容体も見守ってくれるし、看護師さんや理学療法士さんの存在がとてもありがたいことだと実感しました。しかし、入院期間は決まっているので在宅介護になることは確定ですが、この時はまだ在宅介護の現実を知ることができず、数か月仕事さえ休止して家にいたら母も慣れてきて一人で過ごせるようになるだろうし、何とかなるさと復職に向けて余裕の気持ちがありました。

のちにどんどん暗闇に落ちていくことを知らずに…

続く


必読→ 自責の念から介護うつ状態の悩みが晴れやかになった書籍 この書籍にもっと早く出会っていたら、下記の体験記をうだうだ書くことはなかったと思うほど高次脳機能障害と発達障害の理解ができず介護うつ状態の自分にとって良い解決策がたくさん掲載されていました。

読めば読むほどこのブログに書いているような自分の負の感情で母を傷つけてしまったこと悔やんでいます。

8050問題、7040問題は他人事…の私が30代、母親は60代という6030で介護生活が始まるとは思ってもみず、準備や事前知識もないまま在宅介護が始まった体験談をリアルな感情込めて

  • 介護離職
  • 在宅介護の準備
  • 介護で同居開始
  • 30代独身からの介護生活
  • 介護うつ
  • ひきこもり
  • 介護での新たな気づき
  • 介護と仕事の両立

など自分にこんな感情があったのかっと予想だにしないネガティブなことから様々のことに向き合い、学び、前向きになれるまで3年、しかし、その1年後にはもっと激しいうつ状態へ…今後の明るい介護生活と自分のやりたいことを両立させるまで途中経過を記載します。

上記にも記載しましたが私の理解不足により高次脳機能障害という見えない障害でつらい母に寄り添うことができなかった日々…同じ境遇の方は是非読んでみてください。

「脳コワさん」支援ガイド (シリーズ ケアをひらく)

仕事や住まいも自分の思い描いた人生に向かうために書き綴ったブログはメインに記載ていますので省力しますが、お時間がある方や興味がおありの方は

をご覧ください。(長いです…)