脳卒中後のうつと意欲低下

脳梗塞の回復期リハビリを一度も休まずに続けた母、幸いなことに自分の足でトイレに行けるまで回復しました。やはり今後の人生でトイレに自分で行けるかいけないかというのは介護者や介護者家族の精神的にもストレスを抱えてしまうと思います。

親の介護5.脳神経リハビリテーション病院で脳梗塞後遺症の回復中に今後の仕事と在宅介護の準備をする の続きです。

今回の親の介護問題、老健から自宅に帰りたい

今回、老健に入居した母がリハビリを励む反面、入居者の問題などを抱えどんどんストレスが溜まっていき相部屋から個室に移動、それでもメンタルの低下は解決できずついに予定より早く帰りたいと強く願い死にたいと漏らすようにも…

脳梗塞後の見えない障害うつと意欲低下

脳梗塞の後遺症として体のしびれや呂律、言語障害、歩行障害がありそれは理学療法士の先生にサポートしてもらい、比較的見える障害で回復などもわかりやすいのですが、高次脳機能障害と相まって目に見えない脳の中で起きていることなどの理解が本人以外には理解が難しく、もともと患者の性格や言動や生活習慣の違いで全く答えが違うこともありますが、脳梗塞後に変わってしまうこともあります。

  • 脳梗塞はわがまま
  • 脳梗塞は性格が変わる
  • 脳梗塞は笑いが止まらない
  • 脳梗塞は怒りやすい
  • 脳梗塞はうつを併発
  • 脳梗塞は意欲低下する

など脳梗塞に関する検索ワードを見るとネガティブないわれがありますが、確かに変わったかな?と思うこともあればもともと父の生前から母はうつ傾向があったのでその差がわからないのと、子供の頃にうつ状態と接していたことの経験からほかの人よりも脳梗塞の影響だからと感じるほどの落差はなかったように思います。ただ、うつ状態の時の言動は一つ間違えると取り返しのつかないことになるので体の後遺症よりもメンタルを一番気にしていました。

リハビリは休まずに頑張るので意欲低下は感じませんでしたが本を長く読んだりテレビを長く見たりすることはできず(意欲低下とまで言ってしまうより疲れやすいが適切かも)ふさぎこむこともある上に考える時間が長いせいか、些細なことが大きなストレスとなるようです。

入居中の男性がずっとトイレの前に車いすでじーっと佇んでいてなかなか行けなかったり、睨むようにじろじろ見られるので怖いということを訴え始めたのでスタッフさんに相談したらその男性もその定位置で人間観察をするのが癖?で何度言っても部屋にいてくれないので…と困っていました。

母には入居期間の間だけだし、その男性も自分がコントロールできていない状況だったので(睨んでいるつもりはないけどそういう視線になったり、目線が外せない高次脳機能障害もあるようです。)悪いけど部屋を変わって使うトイレも変えようっと提案し何とかなだめましたが

何を解決しても新たに不満が出てきて、母は人には言えないタイプなので人と接するときは静かに過ごしていますが内に込めたものを吐き出すように愚痴を聞きました。要は集団生活がとても向いていないのにその中にいること自体がストレスでかつ入居者が自分よりも10歳~20歳以上年上の人ばかりだったので自分の未来への意欲も失せて気が滅入ったのもあり、

  • 死にたい
  • 飛び降りて死のうとしたら窓が開かなかった
  • 頼むから家に帰らせてください

などなどのメールを送ってくるので過去にうつ状態の母と暮らした学生時代のことを思うと過剰に心配してしまいこのままだと本当に心が壊れてしまうと弟と相談したうえで、理学療法士の先生や施設の担当介護士さんに話をし、予定より2か月以上早く退去への方向にならないかと話をしました。

この時、福祉や介護のルールや法律みたいなものを全く知らず、個人の事情や感情で患者ファーストとしていろんな要望を言ってしまっていることを今になると反省していますが、逆に自分のように突然ことで知識がない人もたくさんいらっしゃるだろうと思うので自分が仕事していく上ではそういった介護者家族の気持ちをくみ取って必要なことをうまく伝えていこうと考えています。

ちなみに、介護保険の認定や急性期から回復期への転院手続きや老健入所の手続きなどは田舎にいた私は何もすることができず無知識のまま弟がすべて仕事の合間に打ち合わせをしながら引き受けてくれ、理解していないまま頼り切っていましたし、その後改めて勉強することもなく、、、弟には感謝しています。

親の介護7.在宅介護前に自宅に合わせたリハビリと段差や手すりのチェック に続く


必読→ 自責の念から介護うつ状態の悩みが晴れやかになった書籍 この書籍にもっと早く出会っていたら、下記の体験記をうだうだ書くことはなかったと思うほど高次脳機能障害と発達障害の理解ができず介護うつ状態の自分にとって良い解決策がたくさん掲載されていました。

読めば読むほどこのブログに書いているような自分の負の感情で母を傷つけてしまったこと悔やんでいます。

8050問題、7040問題は他人事…の私が30代、母親は60代という6030で介護生活が始まるとは思ってもみず、準備や事前知識もないまま在宅介護が始まった体験談をリアルな感情込めて

  • 介護離職
  • 在宅介護の準備
  • 介護で同居開始
  • 30代独身からの介護生活
  • 介護うつ
  • ひきこもり
  • 介護での新たな気づき
  • 介護と仕事の両立

など自分にこんな感情があったのかっと予想だにしないネガティブなことから様々のことに向き合い、学び、前向きになれるまで3年、しかし、その1年後にはもっと激しいうつ状態へ…今後の明るい介護生活と自分のやりたいことを両立させるまで途中経過を記載します。

上記にも記載しましたが私の理解不足により高次脳機能障害という見えない障害でつらい母に寄り添うことができなかった日々…同じ境遇の方は是非読んでみてください。

「脳コワさん」支援ガイド (シリーズ ケアをひらく)

仕事や住まいも自分の思い描いた人生に向かうために書き綴ったブログはメインに記載ていますので省力しますが、お時間がある方や興味がおありの方は

をご覧ください。(長いです…)