発達系女子

脳コワさん支援ガイド・発達系女子とモラハラ男を購入の続きで、発達系女子とモラハラ男を読了しました。

率直に申し上げると、この著書に出てくる発達系女子(奥様)の行動などがほぼ母と同じで、モラハラ夫である鈴木大介さんが抱く感情にも共感でき、今まで母がもともと発達障がいなのか高次脳機能障害でそうなったのかわからないまま、日常生活でなぜこういうことになるのか?と母の見えない障害の理解が浅くイライラしたりしてしまう自責の念から介護うつ状態の悩みを書き綴ってきたことが晴れやかになった心底ためになる書籍でした。

親の介護で見えない脳の障害について同じような悩みを持つ方はぜひ読んでみてください。

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発達系女子とモラハラ男──傷つけ合うふたりの処方箋

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発達系女子とモラハラ男 傷つけ合うふたりの処方箋 [ 鈴木大介 ]

発達系女子とモラハラ男を読んだ感想(レビュー)

この書籍で印象的だったのは

旦那さんがアスペルガーなどで奥様がカサンドラ症候群になるといった女性が困っているといういわゆる女性が被害者的なものはあるけど、逆パターンで女性の障害が理解できない男性はモラハラだとかDVだといわれ男性もつらく苦しんでいるのにどちらも女性が被害者であると捉えられがちだと。確かに。

私の場合、母親の障害に悩み娘である私が母に対してきつい言葉を発してしまうこともあり、親にそんなことするのは親不孝だと思われるのと自責の念に駆られるのと似たような感覚を抱きました。(書籍では女性のカサンドラはそのたぐいの本を読んでください。あくまでも男性がパートナーの障害について悩みを抱えている本だと伝えられています。)

また自責の念について、怒ってしまうときに、奥様を傷つけたことについて反省をして謝罪はするけど、奥様が変わらないので結局また同じ繰り返しで責めてしまうこともあり、また謝るけど相手は改善しないモヤモヤを抱えてしまうということ。モラハラやDVでは無いかと…わかる…わかる…こうやって心をつかまれながら、障害について理解を深め、解決策を考え夫婦で実践したお話なのでとても役に立つのです。

見えない障害は思った以上に不自由な脳で生きている

まず発達障害の方の脳がどのような思考で生きているか、どれくらい不便なのか高次脳機能障害を抱えた著者が自身の経験と奥様のヒアリングと共に細かく描かれ、今までわかったつもりでいたことが全く分かっていないことがたとえ話などを用いながらの解説で理解できました。

そもそも脳に無い機能を求めることは片足がない人に両足で歩けと言っているようなもの。

なんでこんなことができないの?からできなくて当然だよね人一倍努力しているね、と素直に受け止めれることで怒りが労りになります。きっと母親や奥様に対して求めている一般的なことができないことに対する理解がなくて、怠けているとかやらないだけだと思って「できない」ということを無視して直そうとして注意してしまっていたことを反省

私の悩みである床に物が散らかり朝や帰宅時に常に床に落ちたものを怒りながら拾っていることや、テーブルの上に散乱したもの、片付けずに横に寄せるだけでさらに物が増えること、手紙を開けた封筒の切れ端やお菓子袋、セロテープや片方の靴下がなぜここに?ってとこに落ちてたり、ご飯食べずにお菓子食べたり、私のご飯を食べるスペースも座る場所もゴミやもので侵されてしまう虚しさ。

また趣味の小道具や材料が片づけられないまままた新しい趣味にうつろいで散らかったまま浪費してしまうこと、過集中で疲れに気が付かず大事な時につかれてしまうこと、話が通じないこと、未来の話ができないことなどなど

記載されている奥様と本当に同じような状況なので、なぜそうなるのか?そして一緒に解決するや補う部分などはしっかりと読み込みました。

(ブログにも愚痴のように書いてきましたが早くにこの書籍に出会いたかった!そしたら愚痴を書くこともなかったのに…でもそれもリアルな感情で同じ思いを抱く方がこのブログにたどり着いた際にこの書籍を知ってもらえるきっかけにもなるし良かったのかも。)

とにかく書いていると全部ネタバレになってしまいそうなのですが本当に気持ちがすっきりしました。ただ、すっきりしただけでもお互いに歩み寄る工夫は必要なのでまずは無意識による母の行動について私がどう困っているかも少しは理解してもらえるようにしながらともに傷つけあわないように暮らせればと思います。

知識を持つだけでなく理解して想像力を持つこと。この想像力が大切との訴えは人間関係において仕事でも家族でも同じですが、理解の部分が乏しかったので読んで助かりました。

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発達系女子とモラハラ男──傷つけ合うふたりの処方箋

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発達系女子とモラハラ男 傷つけ合うふたりの処方箋 [ 鈴木大介 ]

脳コワさん支援ガイドを読んだ感想(レビュー) に続く。