脳梗塞の後遺症を抱えた母の介護6年が過ぎて思うこと

母親が脳梗塞で倒れて幸い命は助かり後遺症が残りつつも日々リハビリを重ねて回復をしつつ、これ以上悪化しないよう現状維持に勤しんでいるところです。

2017年に発症し退院したのが12月なのでもう丸6年で来年で7年目に入ります。予想もしない介護、自分の生活も激変し、やりたい仕事もできなくなって未来を描けない不安な状態でかつ、健常な時に離れて暮らしていたから気が付かなかったけど介護で距離が近くなると理解できない高次脳機能障害なのか神経発達症なのかによる注意欠陥多動性障害のような症状に日々悩まされカサンドラ症候群状態になりました。

自分がこんな思考(いわゆるうつ、希死念慮)になるとは思っておらず、精神医学のことを必死で学んでセルフケア。マインドフルネスを取り入れて何とかやってきましたが今は自分が望む生活、やりたい仕事とは程遠く、カサンドラも強まり、自己嫌悪にもなるし気を抜くと希死念慮がやってくる状態ではあります。

私の心はもう治らない?介護生活を続けていく限りはきっととらえ方を変えるとか切り替える術、見て見ぬふりをすること、あきらめることを身に着けて乗り切り続けるしかないのかなと思います。ただそれに慣れると自分まで堕ちていくのです。身なりを整えて綺麗な部屋に住んで会話を順序だてて成り立たせてきちんと考えて発言するなど私の中で当たり前のことが全然できない世界。それじゃあいけないという気持ちがいら立ちになったりと悪循環。

身体的な問題でできないのではなく、そもそもしようという気持ちがない・私にしてもらえればいいということが最初は介護の一環だと勘違いして気が付かず何でもするようにしていたのですが、これは根本的なものぐさでは??っと気が付き始めてからは許せなくなりいら立ったりして『私は介護ヘルパーじゃない!』っと怒ってしまうこともありました。これはもう平行線で、怒れば怒るほど私が意地悪だとしか捉えることができない人なので自分だけがむなしくなるのです。これを繰り返し繰り返ししていくとカサンドラで病んでいきます。

ただ、これは母が悪いというのではなく自分がキャパがないということや自分が自分の考えを押し付けているとかそもそも生活スタイルや思考が全くかみ合っていない者同士が同居しているからだと思います。

私はご飯を作って食べる前には調理器具をすべて洗って片付けておきたいし、食べ終わったらすぐに片付けて洗って一通り綺麗にしてからコーヒーを飲みたい派。母は作った時の片付けをせずにまずは食べて、食べた後のお皿も何時間もテーブルに置いたまま、流しの生ごみも鍋もまな板もそのままで、朝食べたものと昼食べたもののお皿を気が向いた時にまとめて洗うこととか様々なゴミが散らかっているのとかが平気な人で、私はそれがどうしてもどうしても許せなくてかいらだってしまう。

これが気にならない人同士なら何の問題もないんだろうと思い、目をつぶってもずーっと汚いことが本当につらく、黙って私がやればいいと最初はしていたけど私が片づけていることにすら気が付かず目を離すと散らかし放題なので、これは本人の為にもダメだと思って何も手を出さず自分でしてもらうように徹底しています。父が物心ついた時から母に片付けろ!整理整頓しろ!話し方をきちんとしろ!っとを怒っていたのが心底わかるし、私は父の血なんだなと痛感…。そして母はその父を『うるさい人』としか捉えてないので改善したこともなく、私のこともそうなんだろうなと…。

ここまで書いていて愚痴になっているのはわかりますが、私自身は自分が悪いと反省をし続けています。どうしたら優しく介護できるのか?どうしたら見逃せるのか?どうしたら母を精神的に追い込まずに穏やかに過ごしてもらえるのか?っと悩んで悩んで悩んだ結果、結局私が消えてしまえばいい、私は介護に向いていない、うまくできない、っとどんどん落ち込んで希死念慮に至るわけです。

ずっとずっとずっとそれでなんとか勉強などをしながら考えすぎないようにしていますが苦しいものは苦しい。うまくできないのです。今日は年末、明日は新年、特別なことをするでもなく穏やかな気持ちを続けることが自分の目標です。身内が来ると精神的に苦痛なので正月は意味なく徒歩にでかけて避けています。誰が悪いでもないけど笑えないし大丈夫とも言えないので会話する機会を作らないようにしています。

こういうことを書いて読んで気分を悪くする人もいると思うけど、ワンオペで相性の合わない人の介護で自分のお金と時間を使っているやり場のない気持ちです…。たた、これを愚痴に終わらせるのではなく、介護の困りごとなど抱えている人の気持ちに寄り添い、解消できるような仕事をするために自分の感情もオープンにして周りの声も集めて開発に活かしたいと考えています。

ということで2024年はようやく自分の仕事も回復して介護者家族、本人の困りごとが助かる空間づくりなど役立てることを提案できるようにしたいと思います。(二級建築士の勉強もします)


必読→ 自責の念から介護うつ状態の悩みが晴れやかになった書籍 この書籍にもっと早く出会っていたら、下記の体験記をうだうだ書くことはなかったと思うほど高次脳機能障害と発達障害の理解ができず介護うつ状態の自分にとって良い解決策がたくさん掲載されていました。

読めば読むほどこのブログに書いているような自分の負の感情で母を傷つけてしまったこと悔やんでいます。

8050問題、7040問題は他人事…の私が30代、母親は60代という6030で介護生活が始まるとは思ってもみず、準備や事前知識もないまま在宅介護が始まった体験談をリアルな感情込めて

  • 介護離職
  • 在宅介護の準備
  • 介護で同居開始
  • 30代独身からの介護生活
  • 介護うつ
  • ひきこもり
  • 介護での新たな気づき
  • 介護と仕事の両立

など自分にこんな感情があったのかっと予想だにしないネガティブなことから様々のことに向き合い、学び、前向きになれるまで3年、しかし、その1年後にはもっと激しいうつ状態へ…今後の明るい介護生活と自分のやりたいことを両立させるまで途中経過を記載します。

上記にも記載しましたが私の理解不足により高次脳機能障害という見えない障害でつらい母に寄り添うことができなかった日々…同じ境遇の方は是非読んでみてください。

「脳コワさん」支援ガイド (シリーズ ケアをひらく)

仕事や住まいも自分の思い描いた人生に向かうために書き綴ったブログはメインに記載ていますので省力しますが、お時間がある方や興味がおありの方は

をご覧ください。(長いです…)