在宅介護

2020年末から2021年始にかけて大雪のニュースを頻繁に目にしています。私が田舎移住をした町も1mは積もり、給湯器の水が凍結して水道管の破裂、車のウォッシャー液やラジエーターの凍結、停電、追いつかない雪かきなどなど…報告を受けました。

ニュースでも雪下ろし作業中に転落で亡くなった方がいらっしゃったりと都会とは違い寒冷地の住まいではライフラインの断絶で暖が取れないリスクもあり命の危険が伴います。

私も古民家暮らしで隙間風もありエアコンを設置していない(夏も冬も自然に対応できるようにつけない生活をしている)ため冬の室内は灯油のストーブだけで極寒でニット帽に手袋が手放せない状態で一人暮らしをしていました。

灯油にするメリットは停電時にも暖が取れるということです。ただ寝てるときには消すので毛布にくるまって寝ていましたが…。私は田舎暮らしに戻りたいため母と一緒に暮らすための住環境を考えないといけません。のちに私も独身老後なので自分のことを含めて経験から改めて注意点を書き出します。

寒冷地で高齢者が暮らす準備と注意点

まず、寒冷地で大雪予報前に準備すること(台風対策とほぼ同様ですが…)

  • 大雪予報の数日前から電気以外で暖や食事が取れることを考える。
  • 水道管凍結防止対策をする
  • 数日分の食料を購入する(買いすぎて賞味期限切れにならない量)
  • 携帯トイレ・ろうそく、ラジオ、乾電池、使い捨てカイロ、湯たんぽ、毛布、カセットコンロなど通常の災害時に常備しているものの不足がないか確認する

といったことですが、ここで注意点として若いときの準備と高齢者の準備とはできる体力や記憶力が違うことと、経験からの憶測で大丈夫だと対策を怠るということです。(周りの忠告も聞かないほど頑固になってしまうパターンも…)

前準備の段階で、高齢者で車を所有していないもしくは免許返納している場合には灯油が買いに行けないので、配達や移動販売の灯油を必ず購入しておくことは大事です。そして車があっても雪が降ってからでは遅すぎるのと、運転は危険を伴うので必ず前もって電気以外の暖を取るための準備をする必要があります。

湯たんぽに使い捨てカイロ、カセットコンロのガスなどはワンシーズン通して所有しておくといざという停電で慌てません。また水道管凍結すると給湯器が壊れたり水道管が膨張して破裂することもあり、停電がなくても不便が生じてしまいます。ですから給湯器の水道管が外にむき出しの場合には応急処置としてプチプチなどの梱包材や毛布などを巻いておくか、水を完全に抜いておくこと、室内の蛇口は水をポタポタ出しておくことが凍結防止対策になります。

高齢者になるとその作業自体が出来なかったり忘れてしまったりするので周りの声掛けも必要ですね。

とにかく大雪の時は数日外に出ないで十分過ごせるような備蓄、そして何度も言いますが暖を取る手段を複数パターン身に着けておくということです。

そして、ご近所さんと協力し合って道の雪かき作業などがありますが相当な負担になってしまいます。けがをしたり体調を崩しても災害時にはなかなか救助されないことも在るのでできることならお任せをして差し入れを用意したり、他の機会に逆に自分が人の役に立つことをするなどに置き換えて体を守ることが大事です。そのためには普段からの人付き合いの関係性をよく保つこともポイントです。

室内の注意点はヒートショック

停電していなくても豪雪ではなくても冬を通して気を付けるべき点は寒暖差によるヒートショックで、お風呂と脱衣場、暖房の効いた部屋と廊下、リビングからベランダ、など気温の差には十分気を付けることと、室内が乾燥するとのどを痛めることにつながるので加湿と換気も取り入れることが大事です。

都会とは違い、停電リスクや大雪による凍結リスクが高いという自分の経験から神経質になっていますが高齢になればなるほど心身ともに自分で動くことができなくなりつつありますが独身である以上、この注意力を保ちたいと思っています。