脳梗塞後遺症のリハビリと物忘れ対策の収納作り

脳梗塞の後遺症を抱えた母を在宅介護することになり、最初は慣れない同居で高次脳機能障害なのか認知症なのかあるいは注意欠陥多動性障害なのかわからず戸惑いとストレスを抱えました。

親の在宅介護で症状悪化したら私のせい?のプレッシャー・ストレスからの回避法 の続きです。

片付けできないのは後遺症なのかADHDなのか…

私にとっての一番の悩みは片付け問題です。とにかく片付けができず、床やテーブルに物が散乱し、その上、物忘れもあるので探し物に時間を取られる日々、私からすると、床に散らばっていることで半身麻痺を抱えた母が躓いてこけたりすることも気になるし本当に片付けてほしいと切に願っていますが恥ずかしくなるくらいできないのです。

出しっぱなし、食べっぱなし、開けっぱなし

ただ、これは脳梗塞前からもその傾向があるのですが、18歳から家を出ているので子供の頃にそれが当たり前の姿だと気にしていないだけで、20年ほど経過して介護で一緒に暮らしていくうちに片付け問題だけでなく会話が成り立たないことや道など反対に進むこと、人の気持ちが読み取れないなどもしかするとADHDではないかと考えるようにもなりました。(ADHDの人達数名と何年も働いていた経験から。)

しかし、高次脳機能障害ではADHDや認知症と似た症状も人によっては出るらしく、真意のほどはわかりません。ただ、脳梗塞で手術した後に先生に後遺症として注意欠陥の傾向がみられるとの診断でしたが姉弟とともに、それって前からだし…と話していました。

片付けられないことをそのままにしておくことは楽ですがこの先もっと困るのは本人です。定位置を決めてそこに戻すということを体と記憶に焼き付けておかないと、本当に認知症になった時に今以上にもっと探し物だらけの日々になるでしょう…。

物忘れ対策の収納をDIYする

居間だった部屋が介護ベットや衣類に埋もれあまりにも荷物が増えすぎている問題もあるので、まず収納できるスペースを確保するため家具職人という仕事を活かして余った材料で棚とテレビ台をDIYしました。

介護DIY・居間が寝室兼用になったための収納増加

家具職人のブログより

さらに棚に小分けに物が収納できるように100円ショップでカゴや仕切りトレイなどどこに何があるかわかるよう分類して収納できるように用意をし、物を入れるのは母自身にしてもらいました。

この時は床の散らばりやテーブルの上のごちゃごちゃは解消できたのですが、それは1日でリセットしました…。結局またバラバラになり、空いてれば空いてるほど場所を決めずに物を突っ込むので、何があるか把握できずもう買わなくてもいいもの自体がわからなくなり、ダブって物がさらに増えてまた床に物が散乱するようになりました。自分には理解できず、イライラして怒ってしまうこともありました。

片付けられないという障害

しかし、片付けられない人の脳裏を学ぶと、片付けをすることがとてつもなく難しい作業であることもわかり、しないといけないとわかっていてもできない、やり方が理解できない、他の刺激が入ると途中で忘れてしまう、など人によりレベルは違いますが生きづらさを抱えてしまうようです。

によると半分視界が見えていないという問題もあるようで、本人にしかわからない見えない障害について怒ったりしてはいけないと反省しつつも片付けても外出しているうちにまた散らかっていてイライラしてしまうこともあり、自分の理解力のなさで母にも嫌な思いをさせて申し訳ないと思う日々…。

どうすれば私も母も片付け問題でストレスなく暮らせるか?を考えるうちに、私が口に出さなくても片付けを促すことができる環境作りや習慣作りをしようという考えに至りました。これぞ福祉住環境コーディネーターに役立つ実体験になりますね。のちに追記していきます。


自分が独身老後を迎えるときにも注意したいと思います… 親が片付けられないのは病気か認知症か?独身老後のゴミ屋敷に注意 に追記しました。