高齢者の手すりの設置高さの目安は?

介護保険を使って住宅改修をする際に、手すりの取り付け工事をされる方が多いです。私の母も脳梗塞のリハビリを経て在宅になる際に、風呂の手すりなどが必要になり、住宅改修をしました。

階段の手すりはもともと私が取り付けていましたが、母は二階に上がらないようにしてもらっています。また、途中からトイレの手すりも必要になり、DIYで取り付けました。その記事のリンクは最後に添付します。

廊下・階段(水平部分)

  • 高さ:床から 75~85cm
  • 太さ:32~36mm が握りやすい
  • ポイント:利用者の身長に合わせて調整
  • 階段(垂直部分)
  • 高さ:段鼻から 約75cm
  • 設置:階段の前後に少し長めに延長 → つかみ損ね防止

トイレ

  • 縦手すり:便器の先端から 200~300mm前方
  • 横手すり:便座より 230~300mm上

浴室

  • 浴槽内の手すり:浴槽床から 80〜140cm
  • 洗い場の縦手すり:下部が床から 約60cm

実際に設置する際の工夫

  • 利用者が まっすぐ立ったときの手首の高さ に合わせると自然に使いやすい
  • 体格や身体機能に応じて 個別調整 が必須
  • 手すりの材質(滑りにくい加工や温度変化に強い素材)も安全性に直結

こうした基準は「目安」であり、実際には利用者の 生活動線 や 動作の癖 を観察して調整するのがベストです。家具づくりの感覚にも近いですね。寸法だけでなく「人がどう触れるか」を考えると、より安心で快適な環境になります。

今回は、基本的な手すり高さのまとめですが、個人の身長や障害の症状により変わりますので、ケアマネージャーさんや理学療法士さん、作業療法士さんと相談して決定してください

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