私の母が脳梗塞の後遺症で左半身が麻痺したということもあり、ちょっとひいき目の偏った記事になりますが、手がうまく使えない方でも在宅で自立して生活するための家具の工夫について、今回は吊戸棚などの観音扉の開閉が楽になる金物について記載します。
動画にもアップしましたのでご覧ください。
動画をご覧いただいたように指で押すだけで開くので取っ手がつかみにくい方や開けるときに力が必要な扉と比べるととても使いやすく助かります。
健常者の方に肘で開けることができるといってしまうと行儀が悪いという解釈になる恐れもあるので、甲と腕と動画内では記載していますが、福祉住環境の中では後遺症や麻痺、リウマチなどで手が思うように動かない場合、ひじやあごなど使って電気のスイッチを入れたり扉を足で開けたりなど自立のためのアイデアを出して生活していると思います。今回のプッシュオープンラッチ扉も肘で軽く押すと開けることもできます(足を使うことは力加減によっては破損の恐れもあるので既製品では控えてください)
また取っ手の出っ張りが家庭内事故につながる恐れもあるので取っ手無しでフラットの方が歩く際に洋服の引っかかりがなくてよいかもしれません。ただし、高齢者の場合、扉のどこを押せばよいかがわからなくなることもあり吊元側を押して開かない開かないと困ることもあるので押すと良い場所に目立つ色で、不要な時にはきれいにはがせるシールを使って目印にするといいですね。
プッシュオープンラッチを扉に取り付けるときの注意点などは家具職人ブログに記載しています。