おひとり様老後の自立は孤立や頑固とは違う

私は独身30代で親の介護をして仕事も人間関係も絶ち、ひきこもった経験からより一層、おひとり様老後へのこだわりが強いです。もともと結婚願望もなく、一人で生きていく気持ちでいた自分の価値観なのでおひとり様老後が誰しもに正しい選択肢だとは思っていません。頼れる人や制度があればどんどん頼れることも自立したおひとり様老後だといえると思います。

おひとり様老後の自立は孤立や頑固とは違う

家族がいても頑なに誰にも助けを求めず、または助けてもらえず孤立している人もいるし、家族がいなくても人に囲まれている人もいます。

自立=孤立=おひとり様

ではないのだと改めて思います。自分には父親がいないのでわかりませんが、例えば父親が一人で暮らしていて頑なに子供に頼らないケースや、介護状態を頑固に認めず怒ってしまったり、拒否したり、あまりにもわがままで手がかかったりトラブルばかりで子供が誰も近寄らないなんてことも耳にします。

家族を介護認定するのは難しい

家族がいるのに孤立しているというのはある意味、覚悟がある身寄りのないおひとり様よりも思うことが多いのかもしれません。家族だからこそ遠慮なしに衝突してしまい、子に世話になると自分の権限やプライドが傷つくなんて思う人もいるかと思いますがお世話になるというのは悪いことではなく家庭それぞれの形でいろんな老後があります。こういう時、第三者としてケアマネージャーさん等が介入してくださることでさび付いて回転しない関係性が円滑に回ることもあります。

ただ、明らかに必要なのに本人が頑固な場合、この第三者介入というステージに立つことすら難しいこともありますよね。特に介助が必要な状態になってしまっている人に限って頑なに認めないこともあり、日常生活の異変から一人でいることの危うさで介護の始まりというのは病気からのわかりやすいスタートよりも難しいことだと感じます。私も母が脳梗塞からというわかりやすい介護のスタートですが、もし、徐々にということになると説得する労力が今より必要なんじゃないかと想像します。

自立って何をもってして自立なのか

自立といえど、体が自由に動き身の回りのことが全部自分でできることが自立なのか?子供たちに家事をしてもらい排せつや入浴を自力でできるのが自立なのか?逆に、誰かに介助してもらえないと排泄も入浴も食事もできないけど介護保険サービスを利用して子供たちとは離れて暮らして自分のお金で暮らすのが自立なのか?週に何回か子供に買い物と掃除に来てもらいあとは自分でするのが自立なのか?

自立にもいろいろありますが、してほしいけどしてもらえない、頼ることができない孤立や頑固とは違うものだと思います。そして自分で何でもしている孤立が偉いわけでもなく、家族以外に行政にサポートしてもらうことが悪いのでもありません。むしろ必要なサポートは受けるべきですしそのための介護保険の納入でもありますよね。その手法がその家族それぞれで違うのであり老後の自立にはたくさんの答えがあります。

また自分と考えが違う人を否定したり批判したり見下したりうらやましがるのは無駄な思考なので自分は自分で親の介護をしながらも、いづれ来るおひとり様老後を計画したいと思います。


もし認知症になったら?当たり前にできていたことも思い起こせないこともあるようなので日常生活をスムーズにきれいにする習慣化と癖付けは無駄な行為かもしれませんが、続けていこうと思います。