サニタリー(脱衣室)カウンター

サニタリー(脱衣室)カウンターの製作をした時の写真です。今回私は引き出しや本体に関するパーツ製作と加工のみ助っ人だったので図面は見ておらず、パーツだとどんな家具かわかりませんでしたが、引き出しや扉、高さ的にカウンター下収納だとは想定してましたが、仮で並べた際に個人宅の脱衣室のカウンターだと聞き、これだけ幅が広いとお金持ち?と(短絡的に)想像しました。

と同時に、母親のための福祉住環境と自立した私の老後を考慮した住まいづくりの妄想も。

母親のための福祉住環境と自立した私の老後を考慮した住まいづくり

車いす生活を想定した家具計画を立てる

自分が母と暮らすマイホームが建てれる時には、お一人様老後までを想定してこうしようああしようと妄想すると、庶民の私でもサニタリーは広いが良い派です。かといって収納が沢山ほしいわけでもなく、室内開口部や家具の扉もすべて引き戸がいいし、キッチンも洗面台も下台は床までなくて車いすに乗ったままでも作業ができるスペースの確保が望みです。ただ浴槽が広いのはNGだそうですのでご注意。

高齢者の家庭内事故、お風呂の広さに要注意

整理整頓や掃除を極力しなくて済む持たない暮らしをコンセプトに

介護中の母がもともと苦手でありながら脳梗塞の後遺症、高次脳機能障害にて整理整頓出来ないことから更に紛失物忘れが激しくなり、常に床には物が散乱してテーブルの上にもいろんなものが出しっぱなしにしてあり、手出しをして片付けると夜中にごそごそ探し物をすることにつながるのと、私が片づけるからとどんどん片づけスキルが失われていくこともあり、自分でできるようにイライラしないよう見守ることにしていますが、

自分の終活も考慮した結果、最低限のものしか持たない、床に物を置かない、掃除に手間がかからない暮らしを志している為、家具職人でありながら収納も最低限、自立出来る老後の動線と介助スペースの確保をコンセプトに描いています。

片付けられない人に収納箱を増やすことはNG

ブログに何度か書きましたが片付けられない人に片付け箱を与えるとその箱にどんどん詰めて結局捨てるのかどうしていいのか、何が入っているのかわからないものの箱が増えるだけで何の解決にもならないのです。頭の中を整理して快適に暮らすにはやはり自分が死んだときに残された身内の手を煩わせることのないよう、余計なものは持たないよう、どこに何があるかわかるようにしておきたいですね。

バックヤードとクローゼットは機能的に

ただ、買い物などに行けなくなった際の掃除用具や日用消耗品のストックや防災グッズが締まって置けるパントリー&バックヤードみたいなものは機能的に取り入れたいです。あと、洗濯物も畳んだり引き出しに入れたりすることがおっくうになったり、引き出しが開けれないなどの障害が出たときのために衣類はパイプでハンガーに吊る、下着と靴下だけは腰高の位置で負荷をかけずに開閉できる引き出しか箱にしたいです。当然扉関係は引き戸でかつ車いすでも使い勝手の良い高さや位置を考慮します。

ああ、こうやっていろいろ考えていますが現実的にいつになったら母と暮らせる介護住宅が建てれるのだろう私。幸いなことに住まいに携わる仕事をしているのでお客様の依頼から知恵を増やし、介護と仕事の両立に励んで快適な介護生活と自分のおひとり様老後を送れるよう努めます。


もし認知症になったら?当たり前にできていたことも思い起こせないこともあるようなので日常生活をスムーズにきれいにする習慣化と癖付けは無駄な行為かもしれませんが、続けていこうと思います。