『私のせいだ』が強くなり

親の介護が始まると、子育てとはまた違った責任や生活のサポートが必要になり、自分の時間がなかなかとりづらい問題があります。要介護度や症状によりますが、

  • 排泄のサポートが必要
  • 食事の介助が必要
  • 徘徊の見守りが必要
  • 着替えの介助が必要

などになると、なかなかそばを離れることができません。中には介護の使命を強く持ち、ヘルパーさんに依頼したりデイサービスの活用をあえてしない選択をする介護者もいます。

私もどちらかというと介護は自分でしなければいけないという気持ちがとても強く姉弟にさえお願いをすることをしませんし、母のことを置いて仕事で家を出ることも申し訳ないと思って仕事していることを身内にばれないようにしていた時期もありました。

症状が悪化したら私のせいだ、他の病気になったら私のせいだ、などプレッシャーもあり、食事管理に口うるさくなったり、いつも部屋をきれいにしてないと怒ったり、(部屋に入るのが嫌になるほど散らかし他の人に見られたら恥ずかしいので…。)と母を縛り付けていた時期もありました。

後から思ったのが、自分の場合、介護にきちんと向き合っていると身内や周りにわかってほしい節があったのではないかと。例えば汚い部屋に身内が入ってきたときに私は日々しているけど、どうしてもすぐにこうなるということや、ご飯を食べずにお菓子ばかり食べるとか、こちらが何度言っても治らない癖のようなものに関して介護をちゃんとしていないと思われやしないだろうかという不安があります。

これって私の場合、実親だからズケズケ言って喧嘩してストレスを吐き出すこともあるのでまだいいですが、義理の親の場合、ズケズケ言えないこともあり『私のせいだ』が強くなり身内の目や評価?もあり、もっともっと気を遣うのでは?と考えたらぞっとしました…。

親に自己責任だと理解してもらう

親に指示や指摘、注意喚起などはとてもしにくいですよね。私も掃除や食生活や所作についてこうした方がいいとか何度も同じようなやりとりを毎日毎日繰り返すので治そうとするどころか『うるさい!』っと切れられることが多いのでとても気落ちします。

確かにもう長年自分の意志で暮らしてきてそれを改善しようと子供に指摘されたら腹が立つのかもしれません。私も何度も言うのも気疲れするし100回以上言っても治らないことなどもたくさんあるのでそういう面に関しては許容してもう口出しをしないほうが穏便に暮らせるのかなと思いながらも体調が悪くなったらという不安もあります。

ですから自分がそうしていると自覚してもらう(自己責任)ことを伝えるようにして、他の身内や他人に在宅介護している娘は何やってるんだといわれても、自分が選んでしていることだとちゃんと伝えてよ、っとは言ってあります。(それでも私のせいになるとは思いますが…。身内は信用してくれると思います、しかしそれもどうかわからずモヤモヤする…。)

親の自覚と自己責任の受け入れ、その状況を周りが理解してくれることがストレスやプレッシャーの回避になりますね。これがいざというとき結局自分のせいになったり、周りが信じてくれても結局は私が悪いと自分で自分を責めてとなかなか難しいんですけどね。そうなると回避法じゃなく理想論にしかならないですね…ただ好きなように暮らした自己責任という自覚を持ってもらうことを伝えただけでも気持ちだけは楽になりました。

口にしなくても改善する対処法を実行

何も注意せず自己責任と突っぱねると悪化するばかりです。介護ネグレクトにならないようそこで考えたのが改善する収納の準備や同線確保、脳トレや手芸などリハビリ関係の書籍の購入です。

脳梗塞後遺症のリハビリと物忘れ対策の収納作り に続く