福祉用具のレンタルの仕組みと流れについて

要介護(支援)になり、在宅介護生活をなるべく自立して介護者と介護者家族の負担の軽減を図るために福祉用具の使用でレンタルする需要が高まっています。治療用等医療の観点から使用するものではなく、日常生活の場面で使用するものでかつ在宅で使用するものが対象です。 前回の

福祉用具をレンタルにする5つの理由と利用負担額について の続きで福祉用具レンタルの仕組みと流れについて私が親の在宅介護で経験した内容を記載します。(あくまでも事例であり、異なるケースもありますので実際依頼される福祉用具貸与事業所にご相談ください)

福祉用具のレンタルの仕組みと流れについて

事例:母親が脳梗塞で倒れ後遺症が残り、リハビリテーション病院から老健に移り、老健から退所して在宅介護が始まる際に利用した福祉用具レンタルと住宅改修の流れについて

1.ヒアリング・福祉用具選定

老健からの退所が決まり介護認定を受け、母の外出許可を取って専門家の立ち合いの元、実際の生活の動きをシミュレーションし、必要な住宅改修の調査や福祉用具のレンタルと購入についてヒアリングと紹介をしてもらい、介護ベッドや浴槽用品、杖などを選定し福祉用具サービス計画書の作成してもらう

2.福祉用品の納品と商品説明

後日、決めた日程で福祉用具専門相談員の方が、杖に関しては母がいる老健へ出向いていただき杖の使い勝手の調整、レンタルの介護ベッドや購入した浴槽椅子に関して自宅に届けてもらい設置確認をする。

3.福祉用具貸与契約

レンタル介護ベッドを必要な場所にセッティングしていただき使い方や契約内容の説明などを受けて問題なければ契約をします。(我が家の場合は自己負担率1割で月払いでした。)

4.使用後の確認と調整

介護ベッドが届いたと同時に母親が退所し介護生活がスタート、実際に使用をして約10日後に使用状況の聞き取り調査がありました。我が家の場合、エアコンの吐き出し口からの風があたり、場所を変えるだけということもあり自分の仕事の経験上、ベッドの設置は私ができるので自分で動かし、次のメンテナンスの時に確認してもらいました。(自分で動かす際に家庭内事故や故障が起こることがある場合は自己責任になるので必ず専門家に移動してもらうことをお勧めします。)

5.アフターサービス・メンテナンス

福祉用具専門相談員が定期的に自宅に点検訪問を行ってくれ調整や不具合がないかのヒアリングがあります(レンタル費用に込みなので別途費用負担はなし)。また我が家が利用している福祉用具貸与事業所はマットレスの交換など希望があればしていただけるようなので汚れとかへこみなどが出た場合には好感していただくつもりでいます。

(※2020年からコロナウイルスの影響により訪問点検を休止し電話にてのヒアリングに変更中)

6.返却の引き取り

レンタルが不要になり返却をする際には契約をしている福祉用具貸与事業所に連絡をし、日程を決めて引き取りに来てもらい契約の終了となります。福祉用具をレンタルする5つの理由でも述べましたが、介護ベッドなど大きなものを部屋から搬出したり粗大ごみなどを自分で手配する必要がないので助かります。

7.返却後の洗浄・消毒・修理

返却後は福祉用具貸与事業所が洗浄や消毒、修理を行い倉庫に保管をしてまた依頼がある際に次のレンタル先へと利用されます。

※上記のステップはあくまでも事例です。事業所により異なりますので利用予定の福祉用具貸与事業所にご確認ください。

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