麻痺マッサージ

これからおはなしすることはとても気分を害するかもしれません。親不孝だと批判したくなる人もいるかと思います。

私はなぜか子供の頃から親と触れあうのがとても苦手です。物心ついた時には弟が生まれていたので手を握って歩いたり、ギュッと抱きしめてもらった記憶もないし同じ布団で一緒に寝るとか、使ったお箸やコップで飲食するとかがどうしてもできないのです。嫌いではないし自分が介護すると決めているのですが昔からなぜか触れることが難しい…切実な悩みでもあります。

そんな自分が親の介護を始めたときにとても悩んだのが支えて歩くこととか体を起こすとか…密着しないと自立できない、そういう毎日が続いたらどうしようと思いましたが入院生活中にリハビリの成果で自分で起きて杖を使って自分の足で歩けるようになったので触れずにできることが増え安心しました。

触れぬまますぐ手が差し出せる距離でリハビリウォーキングに毎日付き合う、洋服を着せる補助をする、布団をかける、傘を差して並んで歩く。湿布を貼る

こういうこともギリギリでなんとか使命感でしてきましたが密着して座ることは難しく、精神的障壁が高いので私自身が何かしらの病気なのかなとも思い悩みますし、今後おむつになったり自力歩行ができなくなったら…と考えると気が重くなるけどこういうことを家族に言えるわけもなく…理解もしてもらえないだろうし冷たいと思われるでしょう。私のように親に触れることができない人っているのかな?母だからまだよいのですが父ならもっと無理だったと思います。そんなことを思ってはいけないしおかしいことはわかっていますが、今初めて告白することで、実際誰にも言ったことがありません。

本当はもっとしてあげるべきことがあり、避けていたことがありました。それは…脳梗塞の後遺症による麻痺で疲労がたまっている腕や足腰のマッサージです。麻痺をかばって過ごすために腕が攣ったり腰が痛くなるのですが、リハビリの先生と休日には整体に行く、湿布を貼る、といった第三者任せで一切したことがなかったのですが、このところ起き上がることが難しいくらいの腰痛を訴え始めたので

先日、自分がけがをしてそこをかばうがために他の個所が痛くなったり集中力を書いたりという経験をしたことから、いまさらながらですがやはり毎日母のマッサージをしてあげようと改心し、恐る恐る腰に手を伸ばしてマッサージをしてみると意外と平気にできたので、それからは朝晩毎日肩から背中、腰、お尻とマッサージをしていたら、母の腰痛などもマシになったようで、もっと早くしてあげるべきだったなと反省しています。

やってみたらできました。うれしいのか、楽になるのか母も朝晩声をかけると必ずマッサージしてほしいといいます。なぜだかわかりませんが、手をつなぐとか腕を組むとかは無理でもマッサージはできそうです。これからもっと密接することも増えていくかもしれないので少しずつでも克服してもっと介助できるようになろうと思います。しかし、そういう状態にならないように事前に防ぐことに注力していこう。

あとでネット検索すると、意外と親に触りたくないとか自分の子供が触れないとかの悩みを持つ人がいることが判明しました。