わが家の母はビョーキです

わが家の母はビョーキですを読みました。

脳梗塞からの高次脳機能障害による介護生活とは別で幼いころから母はうつ病を患っていました。その為緊張感の走る生活をして顔色をうかがうこともあったし反抗期になり疲労がたまって親に罵声を浴びせたりしましたが、泣いたり発作を起こしたり死にたいとすぐいうので結局此方が飲み込んで我慢することが多かったです。

そんなことを覚えていない母は統合失調症もあったのではないかと思えるので気になっていた本を読んでみたのです。そうすると著者の子供時代、ともに死ぬしかないという答えしかない生きづらさ、大人になってからも続く悩みに共感ができ一気に読みました。

ただ違うところは著者はよき旦那様に恵まれ第三者という新しい風が入ったことで良い方向に向かっていったこと。これは本当にまれでよかったですねッと心底思います。ヤングケアラーという言葉も発想もなかった子供の頃、その時には当たり前だと思っていたし平気だったつもりでも知らずの内に病んでいた心が今になってズシズシ響いています。

ちなみに森田療法の本も読みました。

とにかく自分の人生も大事に。人には簡単に言えるけど一度疲れて親から離れた私が20年以上の時を経て介護生活を選び、自分の意志でやり遂げると決めている以上、自分の人生だけを生きることは勇気がないです。ただひたすら今目の前にできることに没頭して不安があっても当たり前だと受け入れて介護と仕事の両立をします。

子供の頃から様々な心疾患により生きづらさを抱えた母のことを理解できなくてごめんね、反抗期になり冷たくして申し訳ない、大人になって優しく寄り添えなくてごめんなさい。そう思う日々です。