⇒ 親の介護6.リハビリ病院から老健に入居、母のうつ状態で在宅介護を急ぐ の続きです。
老健から自宅に戻る前に理学療法士さん、ケアマネージャーさん、医療ソーシャルワーカーの方々の立ち合いで実際に自宅で母の動作確認が必要で、手すりが必要な箇所、お風呂の椅子、介護ベッドなどの導入を検討した時のお話です。
老健から在宅介護のための自宅に合わせたリハビリ
母は要介護4⇒3の状態で、理学療法士の先生とともに自立を目指してリハビリをし、当初のプログラムでは3か月の利用だったのですが1ヶ月で退所することになり体のチェックや自宅の段差や手すり要不要のチェック、が早急に必要となりました。
ここでようやく、私が得意(好き)とする分野になり、申請関係を弟に任せっきりで罪悪感を抱えていた私も少しは役に立てるチャンスです。(この当時、福祉住環境コーディネーターという言葉も存在も知りませんでした…)
- 実家の間取り
- 外階段から玄関、上がり框の段差の高さ
- 廊下の幅と敷居の高さ
- トイレの段差と広さ
- 脱衣室と洗い場の段差、洗い場から浴槽の段差と広さ
- 階段の踏面と蹴上げと幅
- ベランダと室内の段差
- キッチンスペースの詳細
など平面図を描いて数字を記載し、写真を添えて提出しました。ざっと書いたものですが、細かく丁寧に書かれていてイメージしやすいので助かると理学療法士の先生に言われました。
この寸法をもとに、どれくらい足が上がるようにならないといけないか?など実家に合わせてリハビリ計画を立て直してくれ、『最低限ここまで足が上がらないとお風呂をまたぐことができないので、上がらない場合にはまだ退所は認められません』と具体的に母に伝えて母は帰りたい一心でなんとかきつさに耐えながらこなしていきました。(手足のしびれで夜中に眠れないこともありホットタオルを毎晩当てていました。)
在宅介護前に専門家立ち合いで自宅チェック
在宅介護の認定を受けるために老健から車で母とともに、理学療法士さん、ケアマネージャーさん、担当看護師さんなど数名が自宅に来られました。
実際に生活するスペースの段差が問題ないか、玄関の手すりやトイレの手すりの有無、お風呂はまたげて座れて立ち上がれるか、階段を利用するかなどディスカッションとシミュレーションをして在宅介護に切り替えても問題ないかどうかチェックされます。
私たちの場合は母は2階には絶対に上がらないこと(寝室を1階にし、介護ベッドをレンタルする)、洗濯でベランダに出ないこと、しばらくは料理で火を使わないことを徹底することとで、必要なものは
- お風呂用イス、浴槽内ステップ台、手すり(購入)
- 介護ベッド(レンタル)
- 歩行杖(購入)
でした。ケアマネージャーさんが福祉用具専門相談員である福祉用具レンタル会社の方とともに、介護保険を利用して購入とレンタルの手続きを取ってくださり、介護ベッドの据付、手すりの取り付け、風呂イス、新しい便座交換(実費)などを済ませたうえで在宅介護で母が帰ってくることができる準備が整いました。
本業ブログに記載しています。
続いて在宅介護でデイサービスの利用計画についての話が始まります。 ⇒ 親の介護8.介護保険で在宅介護・デイサービスの利用計画 に進む
必読→ 自責の念から介護うつ状態の悩みが晴れやかになった書籍 この書籍にもっと早く出会っていたら、下記の体験記をうだうだ書くことはなかったと思うほど高次脳機能障害と発達障害の理解ができず介護うつ状態の自分にとって良い解決策がたくさん掲載されていました。
読めば読むほどこのブログに書いているような自分の負の感情で母を傷つけてしまったこと悔やんでいます。
8050問題、7040問題は他人事…の私が30代、母親は60代という6030で介護生活が始まるとは思ってもみず、準備や事前知識もないまま在宅介護が始まった体験談をリアルな感情込めて
- 介護離職
- 在宅介護の準備
- 介護で同居開始
- 30代独身からの介護生活
- 介護うつ
- ひきこもり
- 介護での新たな気づき
- 介護と仕事の両立
など自分にこんな感情があったのかっと予想だにしないネガティブなことから様々のことに向き合い、学び、前向きになれるまで3年、しかし、その1年後にはもっと激しいうつ状態へ…今後の明るい介護生活と自分のやりたいことを両立させるまで途中経過を記載します。
- 親の介護1.一人暮らしの60代母が脳梗塞で倒れた日のこと
- 親の介護2.脳梗塞の後遺症・高次脳機能障害とリハビリ入院のこと
- 親の介護3.姉弟の誰が同居するか?子育て中だからできない・独身だからできるのは違う
- 親の介護4.介護離職…仕事を辞めたくない両立したいと二重生活を上司に相談
- 親の介護5.脳梗塞で脳神経リハビリテーション病院で後遺症の回復中に今後の仕事と在宅介護の準備をする
- 親の介護6.リハビリ病院から老健に入居、母のうつ状態で在宅介護を急ぐ
- 親の介護7.在宅介護前に自宅に合わせたリハビリと段差や手すりのチェック
- 親の介護8.介護保険で在宅介護・デイサービスの利用計画
- 親の介護9.介護うつ状態で仕事も人もお金も気力も失い希死念慮に襲われる日々
- 親の介護10.うつ状態・ひきこもりから介護と仕事を両立できるまで
- 独身・介護離職でひきこもりのうつ状態から抜け出すネガティブな思考と体験談
- 親の介護うつ状態は介護が直接原因では無かった話
- 介護経験と家具職人の仕事を活かして福祉住環境コーディネーターを独学
- 福祉住環境コーディネーターいきなり2級・独学で合格しました
- 介護保険サービスを受けるための要介護認定の申請方法は
- 脳梗塞の後遺症を抱えた母の介護6年が過ぎて思うこと
上記にも記載しましたが私の理解不足により高次脳機能障害という見えない障害でつらい母に寄り添うことができなかった日々…同じ境遇の方は是非読んでみてください。
仕事や住まいも自分の思い描いた人生に向かうために書き綴ったブログはメインに記載ていますので省力しますが、お時間がある方や興味がおありの方は
をご覧ください。(長いです…)