脳梗塞で倒れ入院し後遺症による麻痺や高次脳機能障害を障害受容し自立した生活ができるようにリハビリが即スタート。
⇒ 親の介護2.脳梗塞の後遺症・高次脳機能障害とリハビリ入院のこと の続きです。
母の在宅介護を姉弟の誰がするか?を入院中に話し合います。各家庭の家族関係、仕事や生活環境により誰もが『今、介護をする』ことを前提に暮らしていない中で個人的な思いと、家族を考えて出した答えを記載しています。
入院3か月後リハビリテーション病院に転院
脳梗塞の後遺症により手足のしびれや滑舌の悪さを抱え、理学療法士の先生に手足を動かすリハビリを行っていただいたり、言葉の先生には会話や文字の読み書きなど、また記憶力のテストなどを行い、3か月目にはリハビリ病院に転院しました。
リハビリ病院の退院後には回復状況によりすぐに在宅介護か老健施設にて引き続きリハビリを続けてその後に在宅介護になるのでご家族(兄弟姉妹)で今後について話し合ってくださいと助言されました。
※介護老人保健施設(老健)とは、主に医療ケアやリハビリを必要とする要介護者が入居できる施設です。母親の在宅介護・姉弟の誰がするか話し合い
この時、姉弟は実家近くで結婚して仕事をしながら子育て真っ最中、私は独身で遠方の田舎暮らしをしていたので誰もがすぐにいつでもOKという返事ができません。
介護をしたくないのではなく、弟と私に関しては自分が介護するという気持ちで動いていました。ただ、仕事や同居に関して現時点でできる環境ではないという問題、
- 私は自営の仕事や住まいを田舎に拠点を置いている
- 弟は自営で仕事も多忙、持ち家でかつ結婚して小さい子供もいる
といったどこにでもあるような介護問題が自分たちにもありました。しかし私は子供の頃に父が他界してから将来母のことは自分がすると決めてその間、やりたいことをさせてもらっていたので介護をしないという選択肢は心の中にありませんでした。
また弟もそのつもりではあったのですが問題は母と義妹の同居がうまくいくか?精神的にどちらもつぶれてしまわないかということ。自分の親ながら、母と暮らすというのは他人だととても難しいことはわかっているし、姉弟には育児もあるのでやはりここは私だと自分で決めました。
独身だから介護ができるというのは違う
私の場合は自分の意志で親の介護をすると決断しましたが、もし、家族のことを考えずに個人的な意思を主張するとすれば
- 田舎暮らしを辞めたくない(都会に住みたくない)
- 目的や夢を持って必死で築いて芽が出てきた仕事を途中で辞めたくない
- 任されている地域活動を継続したい
- 母親が私の住む田舎に来てくれたら…
- 週末だけ実家で介護、平日は田舎で仕事の二重生活ができれば…
- 独身で仕事も失い夫も子供もおらず母亡き後、自分の人生を自力で生きていかねばならない(いわゆる介護離職問題や8050問題につながる)
など、都会生活が苦手な私は死ぬまで田舎暮らしをする予定で自分の居場所づくりや仕事づくりをしてきたのでそれを全部手放すというのは本当に本当につらい…
よく言われるのが『独身は身軽だから介護ができるけど結婚して子供もいたら介護ができない、独身で好きに暮らしているんだから親孝行したらどうだ』みたいなこと。
それって確かにそうだけど、でも違う…
結婚して子供を産み育てるということができない私は一人で生きていく道を考えてずっと仕事をしてきました。母を守れる自分でいないといけないとも思いながらまだまだ未熟です。そして屁理屈ですけど
『好きな人と結婚して好きなことして子供ができ育てる』というのも『好きに暮らしている』ということにならないのだろうか?
尊い命をこの世に生み出し、育てる責任というのはとても重大な任務ではあるのはわかりますし仕事の責任と比にならないほど大変なことがあるのも想像できます。
だから屁理屈なのはわかっていますが独身だから介護ができるというのはそれぞれ独身の事情もあり、不安や悩みを抱えながら生きていることもあるので、好きに暮らしているという一括りにするのは違うと思うし、『親孝行しろ』と言われて傷つく人もいます。
っと家族を抜いて個人的な考えではあり、実際は家族とのことを考えたことと、自分自身が母親には仕事がなかなかうまくいかないときとか反抗期とかに大変気苦労をかけ、支えられるばかりだったという自責の念があるので、私が介護をするということを決断し、仕事も田舎暮らしもいったん休止する(数か月で仕事も住まいも戻る気持ちで)準備を始めました。
そうなると田舎で仕事関係の人や地域活動の人たちにやりかけていることができなくなり、迷惑をかけることについて謝罪をしないと…
⇒ 親の介護4.介護離職…仕事を辞めたくない両立したいと二重生活を上司に相談 に続く
必読→ 自責の念から介護うつ状態の悩みが晴れやかになった書籍 この書籍にもっと早く出会っていたら、下記の体験記をうだうだ書くことはなかったと思うほど高次脳機能障害と発達障害の理解ができず介護うつ状態の自分にとって良い解決策がたくさん掲載されていました。
読めば読むほどこのブログに書いているような自分の負の感情で母を傷つけてしまったこと悔やんでいます。
8050問題、7040問題は他人事…の私が30代、母親は60代という6030で介護生活が始まるとは思ってもみず、準備や事前知識もないまま在宅介護が始まった体験談をリアルな感情込めて
- 介護離職
- 在宅介護の準備
- 介護で同居開始
- 30代独身からの介護生活
- 介護うつ
- ひきこもり
- 介護での新たな気づき
- 介護と仕事の両立
など自分にこんな感情があったのかっと予想だにしないネガティブなことから様々のことに向き合い、学び、前向きになれるまで3年、しかし、その1年後にはもっと激しいうつ状態へ…今後の明るい介護生活と自分のやりたいことを両立させるまで途中経過を記載します。
- 親の介護1.一人暮らしの60代母が脳梗塞で倒れた日のこと
- 親の介護2.脳梗塞の後遺症・高次脳機能障害とリハビリ入院のこと
- 親の介護3.姉弟の誰が同居するか?子育て中だからできない・独身だからできるのは違う
- 親の介護4.介護離職…仕事を辞めたくない両立したいと二重生活を上司に相談
- 親の介護5.脳梗塞で脳神経リハビリテーション病院で後遺症の回復中に今後の仕事と在宅介護の準備をする
- 親の介護6.リハビリ病院から老健に入居、母のうつ状態で在宅介護を急ぐ
- 親の介護7.在宅介護前に自宅に合わせたリハビリと段差や手すりのチェック
- 親の介護8.介護保険で在宅介護・デイサービスの利用計画
- 親の介護9.介護うつ状態で仕事も人もお金も気力も失い希死念慮に襲われる日々
- 親の介護10.うつ状態・ひきこもりから介護と仕事を両立できるまで
- 独身・介護離職でひきこもりのうつ状態から抜け出すネガティブな思考と体験談
- 親の介護うつ状態は介護が直接原因では無かった話
- 介護経験と家具職人の仕事を活かして福祉住環境コーディネーターを独学
- 福祉住環境コーディネーターいきなり2級・独学で合格しました
- 介護保険サービスを受けるための要介護認定の申請方法は
- 脳梗塞の後遺症を抱えた母の介護6年が過ぎて思うこと
上記にも記載しましたが私の理解不足により高次脳機能障害という見えない障害でつらい母に寄り添うことができなかった日々…同じ境遇の方は是非読んでみてください。
仕事や住まいも自分の思い描いた人生に向かうために書き綴ったブログはメインに記載ていますので省力しますが、お時間がある方や興味がおありの方は
をご覧ください。(長いです…)