
家具職人の修業の道をひらくも、今度は仕事として食べていく道が定まら無い私に突然、師匠がお前はあの木工所にいけと…
こっちの都合も関係なく 行け!って、、、どんな木工所かもしらないのに。
家具職人への道16~木工所にいざ面接~
突然師匠に、お前は春からあそこの木工所に行けといわれ戸惑う私。
ネットもできないしホームページもない時代、どんな家具を作ってどんな会社かもわからないのが当たり前。とりあえず、履歴書を持って、木工所に見学に行くように言われドキドキしながら行きました。
家具職人さんが20人くらいいて黙々と作業されています。こんなに人がいるのにド頭静けさがあり機会の音だけがところどころでしています。
うわーーーっ!すごいなあと思うような別注家具ばかりで
私には無理だ…なんてレベル高いんだ!
見たことも無い機械も沢山あり、とにかく、木工所内にいる事自体に感動しました。こんなすばらしいところに私が入ると師匠がいつも言うようにとんだ迷惑になるな ついていけるわけがない…と…
しかし、夢を目の前にして、諦めたくない…ここで働いて自分で家具を作れるようになりたい!
と、ワクワクと不安が入り混じる中、事務所に入って先日下駄箱を購入してくださった方と面接。その人は社長さんだったのです…あわわ、、、私、展示会でどんな態度でいたのかな。失礼なことしてなかったかな、など思いました。とにかく下駄箱のお礼を言い履歴書を渡しました。
さらに面接後、びっくりな話を聞きました。それを聞いてもう、涙が出ました。
家具職人への道17~衝撃の事実~につづく
編集後記
この当時、家具職人といえば、無垢の板で椅子とかテーブルとかタンスとか作って手工具で木の香りに囲まれて…といった手作り木工事典とかDIYの本のようなイメージでいました。
しかしながら、就職できる木工所といえばほぼほぼがフラッシュの家具で、これが家具職人なんだろうか?と思うこともあり、機械ばっかりで手工具を使うこともない。無垢の仕事も少ないし…技術っていらないのではないかとも考えました。
自分が描くイメージややりたいととと求められる仕事の違いの葛藤もありました。しかし、家具を作るという仕事を続けていって40歳までに自分の好きな形に進んでいければいいなと思い、目の前の仕事を必死で覚えていくのでありました。
今、家具職人になりたいという人も私のように自分が描いている家具職人のイメージと違うなんてこともあると思います。最初に就く所によって習得できることが全く違います。
飛騨高山とか北海道とか長野とか福岡なら作れる家具の選択肢はあるのかな?なんて思ったりもします。(求人という面では難しいとは思いますが…。)旅先で工房とかギャラリーを見つけるといいなあ…いつかは…と憧れをよく抱きました。