家具職人への道14~木工機械を使うのが怖い!~

家具職人として仕事がない、自分の技術センスもない、お金もない、未来も見えない…もやもやする私に師匠は

『余計なこと考えずに、今のことをしろ!』で一蹴。

家具職人への道13~実現しなきゃただの馬鹿~の続きです。

家具職人への道14~木工機械を使うのが怖い!~

私は、もやもやしながらもまずは守破離だっと師匠の言うことに従い、黙々と過ごすうちに、展示会で販売する家具を作ることになりました。

展示会の収益が翌年の育成費用にもなるということです。

今までは手工具だけでしたが、仕事での戦力になるためには木工機械を使う必要もあり、実践を叩き込む必要があります。

刃物がグルングルン高速で回る機械の恐ろしさを指導された後、木工機械を使うのが怖くて、へっぴり腰の私に

『おまえは!そんな格好でしてたら指を飛ばすぞ!』

と、木材で頭を叩かれたり、お尻を叩かれたり。ほんと、機械の刃が高速で回ることを見ているだけで怖かったです。音もすごいし、まず、怪我をした人の話を聞かされていたので妄想が膨らみ、絶対に怪我をしないように慎重になるつもりが恐怖心が勝ち、へっぴり腰だったのです(笑)

色んな機械があるのですが、木口を押さえる、プレスがありまして気を抜いたときに軽く挟んでしまい、痛くて痛くてもう二度と、気を抜かない。と痛い思いをして改めて誓ったり。

ルーターは足でペダルを踏み、材料を手に持って動かすのですが、動きがなんだかうまく出来ず、 あー、私は楽器のドラムは無理だと思ったり。怖い怖いばかりで危なっかしい私は、ようやく。ようやく。たんすを作ったり、下駄箱を作ることが出来ました。

製作時間はすっごくかかっているので、社会人だとしたら立派ではないのですが、形にできた途端に嬉しさと安堵感もありながら、やっぱり仕事では使い物にならないなあ私。など落ち込んだりしました。

展示会が迫ってきて、周りのみんなも食器棚を作ったりイスを作ったりテーブルを作ったり。個人のレベルに合わせて師匠が、こいつにはコレ、あいつにはコレと課題を与えていろんな種類の家具がそろい、展示会の日がやってきました。

自分が作ったものが並んでいて、それを見ている人がいて本当にドキドキしました。業界の人、師匠の教え子でもある先輩方、プロの方に見てもらうのは緊張します。ましてや自信がないので、ダメ出しされてないか気にして消え入りたい気持ちにも…。

『おい、こっちに来い』

と師匠が私を呼びました。またダメ出しかな…。怒られることが当然の私は今度は何を怒られるんだろうか?っと…。

家具職人への道15~就職先が見つかった?!~につづく

編集後記

今思うと木工機械を使うのも、手工具を使うにも、体幹とか筋肉ってすごく大事で、ヒョロヒョロの私にはまずは筋力がないことで安定していなかったんだと思いますし、握力の問題でキツく締めることができないとか、のこぎりをまっすぐ切り続ける腕の力がなかったんだと思います。

女では職人は無理

ということの一つにからだの違いがあるなあと思えたのは15年以上経過してからでした(笑)

あと、今でも木工機械を使うときは怪我の妄想をしてビビっています。慣れた頃に怪我をするから、ビビるくらいがちょうどと言われ無事に指は揃っていますし、怪我をしない使い方とか考え方を叩き込まれたので機械を使うときにはいつも気を抜きません。

慌てたり悩みごとがあるときこそ、深呼吸です。