
木工所に面接に行きとっても刺激を受けた私。ここで技術を上げながら頑張りたい と思いました。
家具職人への道16~木工所にいざ面接~の続きです。
家具職人への道17~衝撃の事実~
師匠に向いていない、辞めてしまえと何度も怒られ、ひどいときには無視をされ、マラソンで根性鍛え直したりとなんだかフラフラしましたがどうにかこうにか積み重ねてきた数ヶ月。
お前はどんくさすぎて表に出すのが恥だとまで言われ、自分の不器用さに 本当に家具職人に向いていないな、思いだけで技術はついてこない、と諦めかけました。
そんな中、急に?沸いて出た木工所への面接話。工場を見た私は心底ドキドキしました。大丈夫かな?ついていけなくて迷惑かけるだろうな…
すると、面接していただいた社長に春から来なさい、4月からだけど早く来たかったら研修兼ねて早く来てもいいよと。
えーーー。本当にいいんですか?!
わ~~~!!家具を作る仕事に就くことができた!!!
と嬉しくて涙が出ました。あの悩んで走り回って門前払いを食らっていた日々からやっとここまでこれた!面接の緊張もあったからか、帰り道にさらに涙が止まらずそのまま、師匠のところに報告に行くと、、、
『お前はあそこに行かせると決めてた。途中であまりにもドン臭くてどうしようかと思ってたし、女だから苦労すると思ったから厳しくしたんだ。最低でも道具だけはキレイに手入れできていると職人は一目置くから研ぎも他の奴より厳しくしたんや』
って。
なにそれ…初めから考えてくれてたことなんで言ってくれないかな…毎日毎日落ち込んで苦しかったのに…っと思いましたが、
きっと、自分がいける道があると途中で安心しきって、どんくさいくせに修正せず、下手くそな現実を見ぬまま怠慢になってたかと思います。私の性格をよく見ている師匠に感謝です。
師匠は、私が初めにたずねてきたときから話した感じで私なら厳しくしてもついてこれると思ってくれていたみたいです。
過去の記事を振り返ると、かなりおかしいですよね。一人妄想してパニくって。その間も師匠は黙ってみてたのですね。恥ずかしいやらありがたいやら。
今でも師匠は師匠。数年前に倒れて、引退されました。本当は、お見舞いに行きたいけど元気じゃない姿を見られたくないらしく気持ちを汲んで、いってません。誕生日に、メールを送る程度ですが私は、師匠につけた時は大切な時間です。
(追記:手を離れ10年経過した頃にお見舞いに行きました。)
修業のとき、言うことを素直に聞かないこともありました。心が乱れ雑になったこともありました。あまりにもどんくさくて違う道に行ったほうが良いと考えたこともありました。でも、黙って軌道修正してくれたことに感謝です。
さて、これからは学びじゃなくて、仕事としての家具職人生活が始まります。