家具職人を育成するときに見習いたい出来事

私の家具職人とは別のお仕事でもある移住先の観光ガイド関連のWEB配信、景観を紹介した記事の岬の名前を洞窟名と混同して岬の名前を洞窟名で書いていた私にメンバーからの対応でハッとしたことがありました。この時に家具職人の育成や自分の欠点で思ったことを少々…

家具職人を育成するときに見習いたい出来事

『読みました。◯◯岬って通称で呼ばれるのもいいですね』っとやんわりメールで私の勘違いによる間違いを指摘していただき、頭ごなしに間違えているぞっといわずに、恥をかかせない気遣いがすごい!とおもいまして、素直に間違いを認めて訂正しました。

今回のケースでいうと、WEBで間違いを指摘された箇所をさりげなく黙って修正することもできますし、間違いをごまかして『そうでしょ?通称でそうあればいいなと思って書いたんです』と嘘をつくこともできます

相手の言葉を受け取る人によっては本当に褒められていると勘違いしたり、ストレートに間違えているよと言われないと全く気が付かないケースもあるし、自分の間違いに言い訳をして逆切れすることもあります。ですから人に間違いを指摘する方法の正解は一つではないのです。

きっとその方は私の性格を見抜いていて、こういったら気づくだろうし、気分も害しないし、落ち込ませることもないなと判断した言葉だと思うのです。その予測を裏切って黙って書き換えて知らんぷりしたり、嘘をつくなんてことをしたら私にガッカリするでしょうね。(そうしないと判断した指摘方法だったのがさすがと思ったのです。)

ガイドメンバーはほぼ私の親世代の人たちばかりですが、未熟な私に対しても対等に扱ってくれて意見を取り入れてくれたり、信頼して任せてくれたりと、都会生活で出会う老害おじさんが嫌いな私にとって、メンバーのみんな紳士的で知的で良い人ばかりで老害なんて全くありません。とても居心地よいのです。自然保護や植物や歴史学習、地域活動を通じてきっと同じ方向を向いて活動しているからだと思います。

と話が長くなりましたが本題へ。

家具職人の育成指導で頭ごなしに怒ると起こる現象

家具職人の見習い際に、気を付けていても失敗することは多々あります。間違えるつもりもなくミスをすることあります。その時に指導・教育する側が頭ごなしに怒って注意すると

  • 委縮する
  • 嘘をつく
  • 隠す
  • 落ち込んで辞める
  • 逆切れする

などといった問題が起きてしまうこともあります。

自分が受けてきた指導と同じことが通用しないことも

若かりし頃は自分ができたんだから人もできるはずと思っていた時期もありましたが歳を重ねていろいろ経験するにつれ自分は自分、人は人それぞれの考え方や受け止め方があると気づきました。自分の価値観が絶対に正解ではありません。

私自身は頭ごなしに怒られて委縮して落ち込み続けて向いていないから家具職人をやめた方がいいのかなと帰り道に泣いていた自虐タイプでありながらも、なんとか続けてくることができましたが、自分が受けてきた同じことを見習いの人にして、私と同じように継続できるとは思えません。

失敗をして怒られ続けた場合、中には嘘をついて人のせいにしたり失敗を隠してそのままにして出荷をしてしまうなどもあると思います。(自分はごまかした際の未来のトラブル(事故やクレーム)が怖くてできませんでしたが…)

怒る前に共感と問題解決策を説く

もちろん間違いや失敗に対して笑って許したり、黙って見過ごすのは未来のためになりませんし、成長につなげる必要があります。ですからまずは指導者側が見習いの人に対して

  • 失敗を素直に告白できる状態でいること
  • 自分が失敗した時の感情を忘れず受け止めること
  • なぜそうなったのかを検証し、解決策を説くこと

このステップは大事だなと。

当然、見習い側に明らかな非があり(まじめに取り組んでいない、わざと間違える等で)何度も同じ失敗を繰り返してしまう場合には感情的になって怒ってしまうこともあるかもしれませんが、故意ではない場合には頭ごなしに怒るのはお互いに悪循環だなと思います。

自分の喜怒哀楽や気づきはストックしておく

今回、メンバーのメールで改めてハッとしたのですが、このように常日頃から自分の身に起きた出来事での喜怒哀楽や気づきは良いことも悪いこともストックしておくと人間関係を築く際にトラブルやストレスが軽減されます。嫌なことは忘れろと言いますが忘れたらひょっとしたら自分が原因で起こった問題や欠点に気が付けないし、他人に同じことをしてしまうこともありますから…。

家族、お客様、友達、仕事仲間、いろんな人がすべて同じ価値観ではないしそれぞれの考えや癖がありますので私の場合は押しつけはしませんが、少なくとも人の振り見て我が振り直せのように、しないほうが良いことを肝に銘じて嫌な思いをしたことを人にしないよう心がけています。しかしそれは自分が嫌でも他人にとっては、してほしいことかもしれないということも忘れないようにはしています。

逆に自分が良いと思ったことが相手にとっては迷惑なこともあります。良かれと思って…がおせっかいで困らせてしまうということ。

あーややこしい(笑)老後のプライベートは一人でいたいタイプです。