家具職人への道20~田舎に移住~

宅地建物取引主任者の資格も取得した不動産販売営業を辞めて子供の頃に憧れた家具職人を目指し、念願叶うも転職を繰り返す私…

良いお手本ではありませんし人に胸を張れない私みたいにはならないと反面教師として気づきを得たり、違う人生を生きる私のバカな体験談が読んでくださるたった1人でも刺激になると良いです。

家具職人への道20~田舎に移住~

家具職人への道19~木工所を辞め木工所に転職繰り返し~の続きです

平日は別注家具職人の見習いに毛が生えた程度の自分の技術を向上させるために勤しみ、週末は海に出かけてサーフィンの練習。

全くうまくならない私は、冬の少ない人の中でコソ練をするため雪道を越えて日本海へ向かっていました。

もちろん天気を見て太平洋側に波があれば太平洋側に向かいますが冬は日本海が多かったです。

スノーボーダーの車を横目に夜中に海まで運転をする私。大阪にいながらにしてスタッドレスタイヤを履き安全運転で向かうも時折山深い峠もあり、とある日

ツルンツルンに凍結した峠でスリップをして、対向車がいなくて助かった…と思った直後、またスリップをして崖に落ちそうになりましたが、前知識があったので咄嗟にハンドルを逆に切ってギリギリ崖を回避して山壁の積雪に突っ込み命拾いをしました。

『もうこんな怖い思いしてまで海に通うならいっそのこと移住したい!』

と同乗する友達と話しながら日本海にたどり着き、海を眺めていたら気持ちが穏やかになり

『ここで暮らしたい…』

という思いが募りました。私は不動産販売営業をしている21歳のときにも自分が良いと思わない家を売るのが辛くて田舎移住したくて、休みの水曜日に福岡の建設業に面接に行って

『男を追いかけて来たのか?』

と言われた経験があるのですが、やはり大阪の満員電車や人混み、喧騒モードがどうしても合わず、常にモヤモヤしていました。

男を追いかけて福岡移住話

サーフィン帰りに寄ったガソリンスタンドで寒冷地用のオイル交換待ちの間にタウンページを見て木工所をメモしました。

当時ホームページなんてあまりない時代で、ネット検索も主流ではなかったのと、自分自身がアナログ人間だったからとにかくタウンページで調べるしか浮かばなかったのです(笑)

そのメモは財布に入れたまま1か月半ほど日常生活を送り、とある朝に自転車通勤していたらフッと…

『やっぱり田舎暮らししたい…』

と思いが募り、生きて来た中で初めて会社を休む決意をし(今まで転職はしても、勤めている間はどの会社でも休んだことは一度も無かった)

本屋が開くのを待ち、地図を買って、海に近そうな木工所に電話をすることにしました。

どんな会社かもどんな仕事内容かも、給料がいくらかも、そもそも募集しているのかもわかりません。

とにかく片っ端から電話をしようと『タウンページハイジャック』と命名して電話をしました。

『もしもし、はじめまして、◯◯と申します。突然ですがそちら家具職人募集していますか?』

『は?』……ガチャ

クッソ…(そりゃ怪しんで切るのも当然ですが)

はい、次!

『もしもし、はじめまして、◯◯と申します。突然ですがそちら家具職人募集していますか?』

『あなたが?女の子は怪我したら危ないからね』…ガチャ

クッソーー!一方的に切りやがって〜!っとまた同じ木工所に電話をして

『私、経験者ですが足の指も手の指も10本ずつあります』

……ガチャ…

(この辺りで常識を相当見失っています)

次!次!次!

『もしもし、はじめまして、◯◯と申します。突然ですがそちら家具職人募集していますか?』

怪訝そうな女性が
『募集していませんが…あ、ちょっとお待ち下さい』

としばらく待たされて男性が出てきました。
 
『職安で募集はしていませんが、どなたかいい人がいらっしゃるのですか?』

と聞かれ

『いい人かはわかりませんが私なんです…』

『えー?女性で家具職人さん?実はいま、オーダー家具製作部門を強化したくて職人さんがいなくていい人がいたらなと考えていたんですよ』

ま、マジ〜!!チャンスやん!と喜ぶ私

『面接にいつ来れますか?』

『え〜と私、いま大阪に住んでいて仕事しているから休みの日に伺いたいです』

…て、ここでも自己中ですね

『お、大阪?実家がこっちにあって帰ってこられるのですか?』

『違います。移住したいんです』

当時、今のように田舎暮らしが当たり前だったり人気ではなく、逆に変わり者や訳ありで怪しいイメージがありました。だからダメだろうな…と諦めていたら

『わかりました。では都合の良い日曜日にしましょう、また連絡下さい』

と切り、

(うわあ…これは断りの言葉を言わずにうまく交わされたな…まぁそうやんね、怪しいやんね、大阪から突然電話で家具職人募集しているか尋ねてきて、田舎の人は特に警戒するやんね)

と思い、急いで履歴書と手紙を書いて、本気度と信頼を得るために面接希望日も書いて郵送しました。

数日経っても返事がなく、これはスルーされたなとわかっていながらも電話をしたら話をした男性は不在だと言われ口裏合わせで拒否されているのかとわかりつつも諦めきれませんでした。

その数日後、電話があり

『手紙と履歴書読みました。忙しくて返事が遅れました。面接日了解です。駅に着いたら迎えに行きますから電話をください』

とのことで、本当に忙しくて返事出来なかったのか、私のしつこさにとりあえず面接だけして諦めてもらおうと考えたのかはわかりませんが…あってアピールするぞ〜!

面接当日、雪道で遅刻や事故したくないから高速バスで駅に着き、電話をしても出ない…1時間の間に何度電話をしても出ない…

(こりゃハメられた〜!)

と…わざわざ来たけどご当地グルメを堪能するお金のゆとりもないし、駅そば屋にて1番安いそばを注文した時に電話が鳴りました…

続く。

家具職人の田舎移住1話

1.家具職人、田舎移住を目指して木工所で面接

追伸

未だに駅そば屋さんをみると当時のことを思い出します。また今更ながら思うのですが、田舎移住を強く後押ししたのは、将来的なうつ病を予防したかったことと、詳しく書きませんがストーカーから離れたい気持ちもあったと思います(汗)

引き続き『家具職人の田舎移住』シリーズで記載していきます。スローライフのはずが仕事三昧や意に反したネット販売体験にホームレス、火事に倒産に、独立後の貧困にとまぁ感情に任せた無計画な田舎移住スタートからの恥ずかしい話もあります…
(このブログ開設した2013年からの田舎での仕事や野菜作り、マラソンや登山などリアルタイムで書いていたブログ記事が消えて非常に残念…)