合板で相欠きのオープンシェルフの作り方と家具デザインの自由

今日は設計事務所ご指定の仕様で下駄箱などによくある相欠きのオープンシェルフの製作をしてました。図面にクライアント様向けのコンセプトが書いてあり、どうしてこのデザインにしたか、この仕様にしたかが記載されていました。

なるほど、普段の製作時の勝手な妄想癖(誰がどのように使うか想像すること)にリアリティが追加されました。 このように図面だけでなく補足として使用する目的が書いてあると作り手の仕事の取り組み方がさらによきものになると思います。

相欠きの寸法まで記載されていて、アジャスターの位置や、アングルの位置も記載されていて金具も見えることを前提に堂々と何個も取り付ける仕様です。

相欠きパネル

横切り鋸で相欠きの溝をつきますが、この時パネルの厚みよりほんの少しだけゆとりのある寸法にし、側板は後ろから溝をつき、棚板は前から溝をつきます。オープンシェルフの部分は均等な幅になるので左右からシンメトリーに加工すると定規を何度も合わせる必要もなく、早く綺麗でかつ正確に位置が決まります。

個人的には合板切りっぱなし&裏に品質表示の印字があるところもそのまま見えるようにして使うのは好きでは無い(裏はささくれも多い)し安っぽく見えてしまうけど、材料を無駄にしないことのコストダウンとデザインの一部らしいのでその通りに。プロのアイデアで空間全体のバランスや塗装でオシャレにおさまるのだと思います。

海外の英字の焼き印があるヴィンテージ家具があるのも事実。凝り固まりを柔らかくしなきゃ。それよりも、自分の好みではないものもお客様によっては必要で好みであることを絶対に忘れないでおかないといけません。