時折ブログに木工作業の休憩中に手話のことなどの交流話を掲載したりする聴覚障がいの方が数名いますが、その中の一人、戦前生まれの方で60歳定年まで鉄工所で働いて、前からいた聴覚障がいの木工職人さんと同じ手話サークルで知り合ったことがきっかけで引退後に余暇を活かして知人の木工所にアルバイトをしに来ます。いわゆる定年後から家具職人見習いです。
もう75歳を越えているのですが体力は結構あり、繁忙期のみ半日もしくは一日、サイザーや面貼りの受け取り役や木取りして芯材を打ちフラッシュする手伝いや梱包作業などパーツを製作する際の助手として10年以上手伝ってもらっているようです。
仕事がない時には時折なにかDIYをしに木工所に来るのですが主にゲートボール仲間の依頼品が多く、飲食店をしている人には調味料を入れる小さなラック、その他の方には小さな踏み台など…そして今回はタイマーの収納BOXです。
ゲートボールのしゃべるデジタルチームタイマーとは
その方はゲートボールがすごく上手で大会で優勝、準優勝は常連だそうです。仕事でもいつも思うのですが、音が聴こえないけど機械を使ったりするのは振動や空気の動きを体で感じているのだと思うのですが、ゲートボールも雑音なく、風などを感じながらすごく集中してできるのかもしれないですね。
ゲートボールタイマー収納ボックスDIY
これはゲートボールの競技時間経過を音声で知らせるゲートボールタイマーで、端材から必要な寸法の出し方やフィニッシュネイルで仮止めしたりねじで本止めといったことは手伝いましたが、形のアイデアなどはその方とゲートボール仲間の要望です。
もちろんその方にはタイマーの発する音は聴こえないのですが仲間が聴こえやすいようにしっかりスピーカー部分をカッターでくりぬいていました。
鉄工所勤めで退職後の木工所アルバイト、そして趣味を通じてのDIYは心豊かな老後として人のために作る喜びや生きがいを感じているだろうなっと姿を見ていて思います。