今まで書き溜めた家具職人のお仕事ブログの記事が全部消えて、心機一転しているつもりですがやはり過去記事がないと寂しいものです。
何より過去記事が検索に残っているので検索から来られた方で、せっかくアクセスしたのに見たい記事がないという不親切なサイトで非常に申し訳なく…
今日は大阪の木工所にてお手伝いをしました。
分譲マンションのオプション家具製作・キッチン収納庫
今日した仕事は、分譲マンションのオプション家具製作で、キッチン周辺の収納庫です。
家具の作り方をお教えするDIYのブログも消えたことですし…ここで今回の収納家具製作(フラッシュ構造)の手順を書き記しておこうと思います。
(フラッシュ構造は一般のDIYではしない製法ではありますが…。)
キッチン収納庫の製作手順
- 家具図面から、組み立て方やパーツ(側板、天板。底板、棚板、扉)のサイズを考え、木取り図を書き出ます。
- フラッシュ構造のため、芯材をカットし、タッカーで枠組みをします。
- 合板をパネルソーでカットし、枠組みした芯材と接着します。
- 接着してできたパネルを正寸カットします。
- カットした木口に面材を貼ります。
- 棚ダボなど必要な穴あけ加工をします。
- 本体の組み立てをします(扉の丁番の座金の取り付けもこのときにします)
- 扉加工をし、本体に取り付けて調整します。
- 接着剤などの拭き取り掃除をします。
- 最終チェックをし出荷・納品します。
家具の種類が4種類あったのでフラッシュ(接着)に時間を要し、今日は4の途中までしかできず、続きは月曜日に行う予定です。
家具の作り方や仕様、材料の指定などはたくさんあり、依頼主によって変わりますが、必要なものを家具図面から実際に形にしていく作業は共通していて、楽しくて好きです。
特にオーダー家具は見本もなく、その都度その都度、無いものを形にしていくので仕事としても魅力があります。
お客様の要望が実現できているかどうかが納品までわからず、とても緊張しますが…その緊張感も良い中毒です(笑)
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