トリマーの治具を作って家具の背板にコンセントカバーの穴あけをする事例

壁にコンセントの差込口があり、家具を設置するとコンセントを塞いで不便だから避けたいけど、避けると理想の家具が手に入らないという悩みを持つ方もいらっしゃいます。

既製品の家具の場合、コンセントの穴が開いていることは滅多にありません。その理由は設置場所により開口位置が違ったり、人によっては開口が不要だったりする上、開口加工により家具の単価も上がるからです。

オーダー家具を製作する場合、必ずコンセントやスイッチ、幅木の有無を確認してある場合には避けるか穴あけをするか、使用しないから隠すかのご要望をお聞きして正確な位置に穴あけします。

今回は通常の壁面のコンセントカバーの穴あけとは違い、現場にてカウンターにコンセントをつけてカバーをはめる為の開口ですが、作業的にはおなじなので合間に写真を撮りました。

三脚なども持たず1人のため、動画撮影はしていません。

やり方は複数ありますが、ハンドトリマーのストレートビットで開口するので開口寸法に合わせて治具を作りました。
 

クランプで定位置に固定した治具に沿って掘削作業をしますが、一気に開けると負荷がかかりトリマーにも材料にも良くないので、何段階かにわけて最終的に開口します。

裏も仕上げ面の場合は、バリが出るので裏表両側から半分ずつ開口するか、養生テープや当て板をしてバリを防いでください。


このように背板パネルに2箇所のコンセントカバー用の開口をしました。

このやり方のアレンジで必要なサイズの治具を作って扉の引き手の埋め込み穴や、違うサイズの穴あけができます。
 
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またデスクの天板のコンセント穴開けにも応用できます。トリマーは便利ですが回転速度も早く、操作を誤ると怪我をしやすいので注意してください。