私が幼い頃に描いた家具を作り人になりたいという夢を実現するために四苦八苦して来た道をそのままの感情で記載していた過去の記事です。20話にわけて書いていたのをまとめたので長いです…私語(自分の言葉)な部分もありますがご容赦ください。
家具職人になりたくてなりたくて必死になってた頃の思いをストレートに書いています。振り返ると自分は本当に自己中でアホでどんくさい女だなと思います。
家具職人になるには?と考えている人の良いお手本ではないので、反面教師として私みたいなバカとは違う!お前みたいにならないっと思っていただけるとこの記録は役に立てるのかなっと感じています。
また時代の変化と共に労働条件や働き方、賃金など当時の当たり前が今は社会問題だったりするのでそれは過去の話だと認識してください。
家具職人になるには?っと思い悩んだ日々
今の時代、職人さん、と呼ばれる人達が減ってきました。便利な道具ができ、機械が加工してくれたりするので必要とされるのは人の手による技術ではなく正確さとスピード。
古い体制で貫くと仕事の単価も合わなくなり、需要も減り、仕事が少なくなりたちまち食べていけないため、そちら側にシフトしていく体制はわかります。家具職人になりたいと思う人の理想と現実の違いもここに…。
しかし、機械では判断できなく、数字通りにスピード加工しても最終調整では手の感覚でしかわからないこともあり、手仕事の魅力と価値を感じるニーズもあり、職人の仕事全てがなくなる、未来がない、なんてことはないと思っています。
今、家具職人になりたくてもなれない方が沢山いらっしゃると思います。まず、見習いができる木工所や工房が圧倒的に少ない、ということです。初心者から経験を積む場所が無いのですよね。
だからこそ…家具職人になるには?と悩みますよね。
私が家具職人を目指したとき、インターネットで情報収集するという術もなく、自力で探すも門が無く、ようやく見つけた門も 女と言うだけで門前払いでした。(今はアウトな発言でしょうが、当時は、結婚したらやめるだろ、怪我したらお嫁に行けないからなどと。)
でも…これしかしたくないっとあきらめず、夢中で進んできたら、いつの間にか道が開いていました。
夢中になる分、気が付かないうちに周りに迷惑をかけていたと思いますし、恋愛、収入、友達と遊ぶ時間、家族や子供などなど手に入らなかったことも多いですが、自分の好きなことで生きていくという挑戦ができたこと、これは母親に感謝です。
人間的には欠点だらけですが、職人を目指して、沢山の涙、感動、笑い を経験したことはとっても貴重です。家具職人になるには?っと思い悩んだ日々を書き綴りたいと思います。
※今は女だからダメっと、性別に関する壁は低くなり挑戦しやすくなったと思います。これも人生の先輩である女性が声を上げて革命してくださったおかげですね。
私のやりたいことはなんだろう?
家具職人を具体的に目指そうと決めたのは当時22歳の私、住宅販売の営業ウーマンをしていました。
将来、独立したい!っと思っていたので、猛勉強をして宅地建物取引主任者の資格も取得し、お仕事を終え、帰宅したお客様のご都合に合わせてご訪問をして打ち合わせをするなど、毎日毎日、遅くまで働き着実に知識を身に着けていました。
ところが…なんとなく、立ち止まってしまったのです。
今、こうやって毎日働いて働いて、お客様のマイホーム計画という人生で大きな買い物のお手伝いをさせていただき、喜んでいただけることはとてもやりがいがあるけど、果たして…私は生きていて何が残せるんだろうか?
私のやりたいことはナンだろう。
子供の頃の衝撃で憧れた家具職人
小学校の卒業アルバムに将来の夢を書く欄がありました。
みんな、
- お嫁さん
- ケーキ屋さん
- ペットショップ
などとてもかわいらしく、女の子らしい夢を書いていました。
私はというと、、、
お嫁さんなんてこと想像も付かず、ペットショップはアレルギーで無理だし、ケーキを焼けるなんて想像も付かず設計士と記載。 しかも三角定規の絵まで描いて(笑)
小学校に上がると日曜日になると、住宅販売の新聞チラシが楽しみでいつも貯めては真似をしてノートに設計図を書いていました。子供なので仕事にするとか考えず、ただ興味があったのです。
ちょうどバブルの頃、確か小学校低学年から、近隣に沢山家が建ち始めオープンハウスが開催されていました。
それを自転車に乗って一人で見に行くのが、とっても楽しかったです。よく考えたら、、、営業マンの方もよく、子供一人でも見せてくれたなぁと。
販売の経験上、子供から、親の連絡先を聞くためだったかもしれませんね。でも私は、住所とか電話番号を書いたか書いてないか記憶にありません(笑)
そんな住宅ブームの中、近所に引っ越してきたお友達の家に遊びに行きました。
1階が工場のような感じで、とっても大きい立派でキレイなおうち。その時、部屋を見せてくれたお友達が、
『ここにある家具は、お父さんとお母さんが結婚するときに全部お父さんが作ったの』
ん?
『ここにある家具は、お全部お父さんが作ったの』
と。私にとってその素敵な言葉が衝撃的で、その日一日焼きついて離れなかったのです。
かっこいい!私も結婚するときには自分で婚礼家具作りたい!
と自分で家具を作れるということにとてもあこがれを抱きました。
しかし、所詮8歳の私。職人って男の世界だと思っていたし、自分には非現実だと決めつけ、その素敵な言葉がどんどん薄れていき、遊ぶことに夢中になり、家具職人に憧れた気持ちを除外していくのでありました。
住宅を見るのは好きだったので住宅関連のお仕事ができればなあという程度でした。
家具職人への道20話
※この話は過去の体験談であり現代に役立てるものではありません。
- 家具職人への道1・少女時代の衝撃
- 家具職人への道2・就職で東京へ行くもすぐに退職
- 家具職人への道3~住宅販売営業マン時代~宅建取得
- 家具職人への道4~脱サラして修業へ~
- 家具職人への道5~募集も求人もない現実~
- 家具職人への道6~オークヴィレッジ(森林たくみ塾)に憧れて~
- 家具職人への道7~門前払いの修業への道~
- 家具職人への道8~勉強・修業の門が開く~
- 家具職人への道9~道具の手入れ漬けの日々~
- 家具職人への道10~修業は守破離が大事~
- 家具職人への道11~修業の根性鍛え直し~
- 家具職人への道12~就職も求人もない!~ただの貧乏な無職に
- 家具職人への道13~実現しなきゃただの馬鹿~
- 家具職人への道14~木工機械を使うのが怖い!~
- 家具職人への道15~就職先が見つかった?!~
- 家具職人への道16~木工所にいざ面接~
- 家具職人への道17~衝撃の事実~
- 家具職人への道18~木工所見習いデビュー体験談~
- 家具職人への道19~木工所を辞め木工所に転職繰り返し~
- 家具職人への道20~田舎に移住~非常識なタウンページハイジャック
家具職人の田舎移住
- 家具職人、田舎移住を目指して木工所で面接
- 家具職人の田舎暮らし・仕事も趣味も充実したスローライフの理想と現実
- 怒りの家具職人・田舎の国道沿いで手作り野菜販売ならぬ家具の直売始めるぞ
- 田舎暮らしで反スローライフ生活・仕事の息抜きはマラソンと漁火
- アナログ家具職人が田舎でネットショップ作る
- 友達がいない田舎の家具職人にブログ友達が出来た
- 家具職人を辞めた日々、木工所の火事と家無し、援農体験
- 木工所の倒産と廃屋暮らしで再スタート
- 田舎で無職、経験を活かした仕事で失敗を繰り返しながら食い凌ぐ
- 田舎暮らしでネット集客のみで家具職人復活の兆しと鬱病予防に断酒
- 田舎移住12年過ぎて地域活動の魅力にハマって仕事にする
- 田舎移住を受け入れてくれたボスが癌を患う・母の介護始まる
- 田舎暮らしで築いた仕事と30代で介護離職の苦悩
- 田舎暮らしで築いた仕事と家具職人の仕事を辞めずに人に任せてみる
- 家具職人目指した事や田舎移住に後悔してますか?
- 都会で暮らすことの苛立ちと人間関係の苦しみをただただ愚痴る
- 精神治癒と田舎暮らしに戻るために資格勉強に挑戦する話
- 資格と介護を通じて田舎で役立てる住まいの仕事の種火を続ける
- オーダー家具の見積もりと製作の直接依頼を辞めている訳
- 復帰をお楽しみに…
【番外編】田舎の地域活動の役割を果たせず落ち込む話