クロス・内装職人見習いが掃除ばかりで辞めたいですが

クロス・内装職人の見習いを始めて、現場で道具や材料を運んだり掃除ばかりの日々でなかなか壁紙を貼る仕事や、床張りをさせてもらえず辞めたいと思います。

と相談を受けました。

見習い期間は段取りや掃除や片付けしかできず技術か身に付かない焦りや嫌気は抱えるものです。辞めるのは個人の判断ですが、

私が家具職人見習いさんに伝えることを記載します。

職人見習い時に掃除や片付けをする個人的な見解

掃除や片付けって誰でもできる雑用と軽視したり、逆に掃除しか出来る仕事が無いと自信喪失する人もいますが、見習い時の段取りや掃除って今後の大事な判断材料にもなります。

  • 段取りや掃除の仕方で仕事の適正を見ている
  • 待ち時間の所作で仕事の意欲や信頼を測っている

のです。また大手の研修制度とは違い、中小企業や一人親方の現場には納期や予算を考えると、じっくり教える時間や失敗する余力が無いこともあります。

かといって会社や親方も助手だけでなくいずれ戦力になることを望んでいるので助手しながら、失敗しても任せてみようと思う関係性を目指すとどんどんやらせてもらう機会が増えると思います。

掃除や片付けは役に立つ価値ある仕事

掃除は雑用

誰でも出来る仕事

掃除は時間の無駄

と考えてしまうケースもありますが、掃除や片付けって仕事に対する気質みたいなものがあり、助手により仕事のスピードや仕上がりが変わります。

私も経験ありますが、組む相手によって仕事のながれ、メンタルに差が出ます。仕事量が全然違うしスピードも違い、息が合うと良い空気が流れます。

ですから私は見習いさんに

整理整頓スキルは怪我や事故を防ぐ所作を身につけると同時に周りが動きやすくする役割があり価値がある仕事だよ、してもらって助かってるよ、と言います。

ただ自分の仕事では段取りや片付け掃除は自分でするのが基本。前にも書きましたカ一作業一片付け、手待ち時間は掃除することは変わりません。

モノづくりの現場は整理整頓で生産効率アップと掃除で怪我防止

自分が楽するために面倒を押し付ける上司は最低

個人的に見習いを自分が楽するためだけに仕事を押し付けるのは最低だと思います。

見習いさんのことを思って与える仕事と、自分が面倒だから雑用としてコキ使うのとは全く違いますよね。

中にはそういう劣悪な場合もあり、その環境にいるとそれこそ時間の無駄という考えは正しいのでは?と思います。(求人募集が『助手』ならずっと助手で致し方ありませんが。)

見習い時には様々な葛藤や不満や不安があり、環境に馴染むまでの苦悩もありますが、上司の仕事振りに尊敬の念を持てたり、前向きな未来が見えたら良いメンタルで継続できると感じます。