母が脳梗塞になり、後遺症で左半身が麻痺してリハビリ入院から在宅介護になる際に、理学療法士の先生や介護士さん、福祉住環境コーディネーター、ケアマネージャー立会で自宅のチェックがありました。
在宅介護が始まる前に段差や手すりのチェック
まず自宅の玄関やお風呂、トイレ、居住スペースの段差や移動の際の手すりの要不要など、母も外出届けを出して実際に動作確認した上で、お風呂の手すりやシャワーイスや踏み台などを設置して、トイレや玄関に関しては狭い事もあり、手が壁につくから手すりは不要と判断され在宅介護が始まり何とか何とか手すり無しで生活が成り立っていました。
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しかしながら、最近、レンタル中の介護ベッドから立ち上がる際や、トイレで立ち上がる際に、時折失敗する事もあり、筋力の低下か体重の増加かわかりませんが、もしかするとトイレには手すりが必要かも…と考えはじめました。
在宅介護DIYトイレの手すり取付を考える
我が家のトイレは一般的なトイレで左右にも前後にもゆとりがなく手すりをつけると狭くなるのがネックです。しかも母の場合、左が麻痺しているため、右に手すりが必要ですが右は扉があり、立ち上がるための手すりをつけても後ろになってバランスが悪いのです。ちなみにブログの写真はイメージであり我が家のトイレではありません。
そこで、座った際の真前に横に手すりを付けようかと考えました。男性が立って用を足す際に背中にあたるから邪魔だと躊躇していましたが、よく考えたら我が家には男性が暮らしてないし
身内が来るとしても1年に1〜数回でしかもトイレはあまり使いません(甥っ子が泊まりに来ることも考えましたがあるかないかわからないことだし、若人だから合わせてもらえばいいかなぁと)
介護手すりの選び方は値段ではなく用途で決める
福祉住環境コーディネーターの勉強をするまでは手すりに関して深く考えていない自分がいて恥ずかしいのですが、手すりの選び方は値段だけでは無い事を改めて思いました。家具の材質選びでも使用目的の違いで値段に差があるのはわかりますが、プラスアルファで適したものにしないといけないと。
高さについては高校の建築の勉強で学んだ記憶がありますが径までは意識が飛んでいて、たまに家具工事で手すりを付ける際も設計士さんの図面で指示がある品番にしているだけだからカタログにたくさん手すりがある中、迷わず選んでいましたが、
握りやすい径、歩行用の手すりの径と踏ん張る際の径に最適な太さの考え方や、手すりの受けの選び方など利用者や場所により違うんだなという事は勉強して初めてハッとしました。
例えば、値段で考えると径が小さかったり材質が適さなかったり、手すり受けを使わずに手すりのエンドがそのまま伸びっぱなしだったりと節約してしまいがちになりますが、
利用者がストレスなく動作ができ、家庭内事故を防ぐためには手すりの位置だけでなく径も材質も手すり受けの納まりもきちんとしないといけないなぁ…と。これは介護だけでなく育児中でも同じで人に優しい住宅にするには必要なスキルだと、浅はかな知識だった自分を恥じています。
家具を作る技術だけでなく配慮出来る知識を身につける
私は住宅や店舗、病院などの収納家具を作る技術は仕事していく上で身につきましたが基本的に材質やサイズの指示がある図面通りに製作してきました。
オーダー家具を依頼してくださる方も基本的にお客様の要望を形にするので作る技術で仕事をこなしてきましたが、プラン提案と製作を一貫して請け負うとなるとまだまだ勉強不足なことが多く半人前以下だと痛感し、
今後、お客様の生活の悩みを家具や内装で解決するお仕事をしていくには更なる知識を取り入れて行こうと引き出しを増やすべく取り組んでいます。根底には自分のお一人様老後の暮らしをどうサポートするかの勉強があります(笑)
仕事とプライベート公私混同の勉強、吸収率アップします。
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