私は家具職人への道に記載している修業時の師匠が『家具職人になるには師匠』で、木工所にてお世話になった先輩方は複数いますが田舎移住をしてから一人でオーダー家具の仕事をする中でこの人と仕事を頑張りたい、会社を良くしたい、一緒に働くみんなの製品をもっと世の中に送り出したいと思ったときの会社の社長が『家具職人の仕事するにはの師匠』です。
田舎移住をする際にタウンページで木工所を探し、突然電話をして非常識な面接をお願いする変な私に興味を持って拾ってくれた恩人でもあります。
その恩人はノックダウンの家具を得意とする量産工場でしたので通販家具の知識はとてもありましたが、オーダー家具や、物件家具などのスキルがなく、業務拡大をしようと思っていた矢先に偶然私が電話をしたことで田舎移住で家具職人というライフスタイルを築く道ができました。
その恩人の仕事に対する考えや情熱、性格や人柄がとても良すぎて、田舎の人だから7日とても温厚なこともあり、せっかちで腐った困った性格の私にはとても合い、軌道修正することができた上に毎日仕事に情熱を注ぐことができました。
下請けということで様々な悔しい思いをし、このままではダメだ!っと下請けからの脱却、対面販売、ネット販売などなど…こういうことは消えたブログにも書いていたのですがもう記事が無い…。
特にインターネット、パソコンは大嫌いの私が、職人としていたい自分に蓋をして苦手なホームページ制作やネットショップ作成に勤しみ、毎晩のように一人で泣きながら数年間直売スキルを実践にて身につけることができました。
これもこの恩人の会社のみんなのためというモチベーションがあったからできたことで、それがないと、パソコンとか営業とか販売とかやりたいんじゃない!だなんてきっとまた転職して職人として中途半端にさまよい続けていたと思います。
火事とか倒産とか色々あったのですが、その恩人とずっと目標に向けて励んできましたが、恩人が癌になり余命を告知されたときには、いつもピンチを乗り越えてきた人だから、ガンも乗り越えられるだろう、また仕事一緒にできるだろうと信じ込んで一人でもなんとか継続してきましたが2年前に元で亡くなりました。
その頃、私も母が脳梗塞による半身不随の介護が始まり、自分の仕事をすべてやめて介護に徹することになり、自分の築いたものが中途半端で終わったことや、依頼される仕事を断らないといけないというストレスと罪悪感、自分はなんの価値もない人間だと未来のことが見えなくなって心が折れてしまっても
いつかはまた恩人と一緒に良い仕事、喜ばれる仕事、役に立つ仕事をするんだ!っと意気込んでなんとか未来を描いて介護うつ状態から精神を保っていたのですが、訃報を聞き、失意の底に落ちてしまったのです。
でも一人でもやり遂げよう、焦らず今は目の前のこと(介護)を優先にし、できないこと(仕事)に対しての欲を持たないことにして目的が叶うまでは知人との連絡を完全にシャットアウトして良い報告ができるようになってから会いに行こうっと決めてもう2年以上になります。個人SNSも休止、メールも電話も手紙も誰もしていません…。
今は振り切っていますが、2年前から半年前、うつ状態の渦中はブログにもネガティブなことを書いたり自責の念ばかり書いたりしている時期も…(ある意味ブログ記事が全部消えてよかったと思えたくらい、誰にももう読まれたくない病んだ精神状態でした)
先日、恩人の命日の朝、久々に空を見上げ…私は私だけになっても目標を掲げて続けていきますねっと心で伝え、あ、そうだ師匠の誕生日でもあるからおめでとうを伝えようっとお昼休みに師匠の携帯にメールしたら、送信者不明ということで送れなくなっていて…
私自身が失意のときに師匠にも胸が張れないから良い報告ができるまで頑張ろう!っと連絡を避けていたのが身勝手な考えだったのか、連絡が取れなくなってしまいました。以前は入院後、自宅にヘルパーさんを呼んで身の回りのことをしてもらっていたようですが施設に入られたとのことで施設にお見舞いに行ったきり、良い報告ができる状況ではない自分だったので音信不通になってしまっていました。
現状ではお手紙を送るしか手段がないのですが、以前一緒に施設にお見舞いに行った師匠の助手の人に連絡してみると、息子さんに連絡したらあまり調子が良くないとのことで息子さん自身が師匠の話をあまりしたくない様子だったので聞けなかったとのこと…。
私の人生を変えて背中を押して叱咤激励しながら(ほぼ叱責ばかりでしたが)支えてくれた師匠と、田舎移住して仕事への情熱とやったことのないことに挑戦する意欲をくれ、独立後にもやっていけるスキルを磨くチャンスをくれた恩人、誕生日と命日が偶然にも同じで一生忘れられない日であり、気持ちを整理し、前に進もうと改めて考えることができる大切な日です。
自分が良い状態でないと師匠にも失礼だからダメだとか言わずに情けない自分も全部知っている師匠に会いにいこう。(こういったニュアンスで数年前にも師匠に会わないことをFacebookに書いてた気がします。で施設に入っていることを知りお見舞いに言って何年ぶりかの再会。)
人生学んでないなあ私…。
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