木工所の下請けは常に利幅をどう確保するか頭を悩ませ、いかに早く数多く仕上げてクレームのない製品にするか考えます。
万が一、些細なミスがあれば手直しで利益が飛ぶこともよくあり、仕事がない、又は価格競争に陥ってしまう場合には社長の労働力を無償提供して職人に日当を払うために仕事を取るケースも。
予算がない仕事の場合、指定された材料も安価なので安価な分、材料に傷がつきやすかったり拭き取りに時間がかかり、慎重に扱うが為に工程が増えて余計に手間と時間がかかるので悪循環です。
様々な問題を抱えつつ下請け脱却したいと悩むも結局新しいことを取り込むことを先延ばしにして目の前の仕事をこなし、変化することから逃げてしまうことも見受けます。
しかしそれではいつまで経っても低所得、長時間作業、ストレスが溜まる、などの負の連鎖から抜け出せません。
私も下請け木工所が自社販売できるように取り組み、値段を自分で決めれる自社製品、オリジナル商品の開発ができることの強みを心底実感しました。
問題は製品を作れても販路開拓をどうするか?の壁にぶつかります。取引相手はBtoBか BtoCか、販売方法は?などなど…
作れても売れないと成り立ちません。やり方を間違えると売ることもできず、結局下請け仕事している方が楽だと思えてしまうのです。
それでも成り立つ未来があるなら無理しなくて良いですが、少しでも将来に不安がある場合には、今の仕事があるうちに、(ここ大事)
自社の強みを把握して活かして対象とする顧客が求めるオリジナル家具の開発や新規販路開拓(売るノウハウ)を学んで実践することを周りには伝えています。