イカリソウ

写真はイカリソウです。船の怒りに似ていることが名前の由来だそうで、花言葉は錨を上げる船にちなんで「旅立ち」と船を定位置に固定するためにちなんで「君を離さない」と、真逆な2つ、花の繊細な形がかわいいですよね。さて、今朝、仕事が始まる前にTwitterにつぶやいたこと。

移住先の歴史自然ガイドメンバーからトレイルを歩いた際の春の花と海と山の景色の写真を送ってもらい、そこに居ない現在に泣きそうになる反面、戻る為の活力にもなっていて、帰ってイキイキ仕事して登山やシュノーケリングして暮らしている妄想をし今日も都会の高層マンションの家具製作を丁寧にします。

私は田舎に帰りたい気持ちがずっと募り何度も書いていますが古民家を拠点にしたまま借りていて母の介護生活を田舎で送るつもりではいます。でもなかなか実現できない現実と喧騒な都会が苦手で毎日高層ビルや商業ビル、マナーの悪い人ごみなどなど何かしら憂いを感じたり、その高層マンションの家具作りを手伝っているという矛盾などで葛藤もしているのです。

ただ仕事は仕事、しっかりと技術を生かして役に立てるよう勤しんでいる際に、新たな気づきを得ました。それが次のつぶやき。

桜島のイラスト入り段ボールイラスト入り段ボール
桜島のイラスト入り段ボールイラスト入り段ボール

仕入れた家具金物が入っている(仕入れ先が空き箱を再利用した)ダンボールを開けた底に鹿児島の磯山公園から望む桜島のイラストが印刷されていました。梱包資材にまで細やかな接客…田舎が恋しいツイートした後のワタクシの気持ちを癒してくれた素敵な心遣いを見習いたいと思いました。

家具職人Twitterより

金物屋さんが再利用でちょうどいいサイズのサントリーウェルネスさんの段ボールに入れて送付してくださったのですが金物を取り出すとなんと底にきれいな桜島のイラストが。一瞬でとても心が温かくなり感動したのです。

私も自分で作った家具をネット販売したり、木工所にいた頃には家具通販で沢山の出荷をしましたが、段ボールにメーカー名を印刷したり手紙とかお礼状、ポストカードやおまけなどを入れることはあっても、段ボールの底に風景のイラストを描くという素晴らしいアイデアは浮かびませんでした。企業の名前やロゴやキャッチコピーよりも心に残りますし、様々な接客スタイルの引き出しが増えました。ありがとうございます。

改めて絵をはじめ、芸術は人を癒したり励ましたりする力があると思いなおしました。