見習い時に家具職人に向いていない・辛いから辞める前に考えること

春から家具職人として見習い入社、家具職人になりたいと高等技術専門校、昔でいう職業訓練校や木工スクールなど家具職人育成の学校に通い始める人もいて、2-3週間経過した際の休日に月曜日になるのが憂鬱になる人もいます。

研修や授業が始まり実技に向かってみるも

  • 家具職人に向いていない
  • 家具職人はつらい
  • 家具職人は辞める
  • 家具職人はきついのに給料が安い
  • こんな仕事がしたいわけではなかった

などなどネガティブな感情が押し寄せてきて、自分を責める場合や、会社や学校に不満があるどちらも含めて辞めるという選択肢を選んでしまう気持ちも家具職人だけではなくどの職業でもあることですし、わかります。

家具職人に向いていない・辛いから辞める前に考えること

まず、向いていない・つらいという理由の中に体力や自分の技術が周りに迷惑をかけている、があるとしたらもう少し踏みとどまってみてください。体ができていないというだけでもう少し重ねていくと乗り越えられるケースがあり、自分が気にするほど周りは何とも思っていないです。むしろ誰しもが経験していることでもあるので見守ってることが多いです。(よっぽどの意地悪な人以外は…)

私は自分は向いていない、どんくさい、足を引っ張っている、役に立たないし迷惑かけてつらいと思って苦しくて苦しくて毎日帰り道に泣いていました(笑)。いまだにあの時の職場で流れていたFM802のヘビーローテーションナンバーを聞くと胸がギュッとなります。そんな日々から木工所を転職したりいろんなことがありましたが何とか木工の世界にいて振り返ると

見習い時の落ち込みって一番は体ができていない、所作が仕上がっていない、そのため道具の使い方や考え方が悪かった、そして自分の在り方のイメージが高すぎた(最初から10年以上も上の経験者と同じレベルに居なきゃいけないと思っていた)ということで解決策は積み重ねることでしかなかったということがわかります。人間関係がどうしてもうまくいかない点に関しては心にも技術習得にもプラス効果はないので辞めて違う木工所に行くという判断もあり。

理想の仕事と違う。というのはよくあり、それは雇われの場合には仕方がない部分もあり、時間を無駄にしたくない場合には辞めたほうがいい判断かと思いますが、かといってその理想の仕事が現在自力でできるかどうかを考えて、今は目の前の技術習得に勤しんでのちに自分のやりたいことをやるという方法もあります。

辞めるのもあり、続けてみるのもあり。誰も束縛する権利はありませんが、もし私のように自分の技術が周りに迷惑かけて向いていないと思ったり体力的にきついと思ったらマラソン同様、一気にフルマラソンを完走目指すのではなく、3㎞ランニングができた、5㎞まで伸ばせた!10㎞走れるのが当たり前!になり、そしてフルマラソン完走、とコツコツ体力を身に着ける過程を重ねてみるのも良いのでは?と感じます。