家具職人メールマガジンのバックナンバー

田舎暮らしで家具職人…会社が無くなって仕事が無くなっても田舎に居座り続けるのは、自分が田舎で暮らしたいから。木工仕事・家具職人で仕事したいだけだと都会のほうがたくさんありますが、田舎で暮らすということを目的としています。

(この3年後にまさか介護で大阪に行くことになるとは思ってもみない頃…)

メールマガジンのバックナンバーです。

2014/08/13 06:40配信分

今、大阪の姪っ子甥っ子が夏休みで我が家に滞在しているのですが海水浴とかアウトドアをしています。私は姪っ子甥っ子の田舎になりたいと思い田舎に居座り続けているのもあり、この夏のために普段は仕事に集中しつつ仕事仕事の脳みそから一時的に開放されています。

とはいっても合間合間に仕事をこなしながらなのですが…。

実は、先週、工場の木工機械のNCのモーターが壊れ、仕事が止まり困っていて、機械メーカーに、修理依頼すると部品代別で技術料+宿泊交通費で20万近い見積り(笑)全て含め25万ほど。

特別な技術だし仕方ないのですが、盆明けまで待てないし、仕事は溜まるしで工場の3人の職人さんは、過去にカーレースをやっていてメカニックもやっていたため自分たちで修理しようと部品のみ取り寄せで一か八かで自分たちで直すチャレンジしたら

見事に直りました^^

コンピューターで扱う機械ですがすごいな(笑)若かりし頃の趣味も役に立ちますね。

手道具も大事ですが機械も大事。私は手道具オンリーで作ることにこだわっていません。趣味と違って仕事なので効率も必要になります。手道具で時間と手間ひまかけて作って何十万という家具を購入して頂ける客層もいますがよっぽどのことじゃないと生計立てるのは不可能。

要は仕事で移動するのに、電車など使わずに徒歩で3時間かけて取引先に行ってそれを毎日続けて成り立つかということ。

機械のノコギリで数秒で材料切れるのに手ノコで何分もかけているのは確実に怒られます。機械と手作業は上手に融合していかないといけないと思っています。

最初こそ、

  • これも機械なん?
  • 私が学んできた手道具の使い方ってどこに出番があるんだろう

と常々思い悩みました…しかし大手の木工所も機械を使いながら技術を磨いているのですよね…。美しい曲線の脚も機械ですからね。もちろん温かみのある手作業は理想でもあるので工房作って黙々と手作業をできるゆとりができるよう平行してやっていきたいと思います

さて無事に機械も直ったしオーダーの壁面収納なども進めていきながら合間に子どもの夏休みに付き合います。あ、もう世間もお盆休みなのですね。堂々と休んでもいいかな 笑

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編集後記

この頃はブログから徐々にオーダー家具のお見積り依頼から、製作の仕事が入り始め、まだまだ復帰は先だと思っていたので慌てつつ、お世話になっている木工所の工場にて機械を使わせてもらったりと、無名でありながらも信頼していただきネットで受注をしてっと田舎でもできる仕事を着々と築いているところでした。

もう軌道に乗り始めた3年後に、よきせぬ介護生活になりすべてをリセットしないといけなくなったのですが今まで家族をおろそかにして仕事ばかりさせてもらっていたことに感謝し介護をすると腹をくくって今に至ります。

また田舎で仕事ができるよう、田舎の古民家はまだ借りたままで毎月家賃を払っています。2020年こそはそこで介護生活しながら登山ガイドと家具の仕事ができればなあ。なんて妄想をしています。(2018年も2019年もそう思いながら実現できなかったのですが私しつこいので。)