先日、介護施設のキッチン作業台のオーダー製作をした際に引き戸の扉加工をしたので、DIYする方の参考にシェアします。
大きな木工所でNC旋盤がある場合には、加工サイズをプログラム入力してNC旋盤ルーターで簡単に開けることができるのですが、手作業(ハンドルーターやハンドトリマー)で穴あけ加工する場合には治具を作ります。
今回、ハンドトリマーで穴あけをするため、彫り込み取っ手の埋め込み部分のサイズをノギスで測ってトリマーに合わせた治具を作り、別の材料で試し加工をしてちょうどよい開口になったことを確認して本番の扉で加工します。
一度に掘ると負荷がかかり、ピットが折れたり、材料が焦げ付いたりするので何段階かにわけて掘削します。
加工穴ができました。
引き手を取り付けます。このタイプは上下に細い釘を打って固定するタイプです。
ですが、使用頻度が高い場合や、念には念を入れるということで、釘だけではなく接着剤を入れて固定することもあります。(私は念を入れるタイプです…)ただし、このとき接着剤を塗りすぎてはみ出てしまうと拭き取りが大変なのでうっすらつけるようにしてください。
実際に設置した引き戸収納の製作事例です。開き戸や引き出しの取っ手にも使用しています。
彫り込み引き手参考品
シロクマ 白熊印 フロイデ長手掛け 引手 引き手 ST-23 115mm TG
サイズが記載されているのですが、引手もロットにより多少の寸法違いがあるので実物が手元にある場合にはノギスなどで測って穴加工をされる方が失敗しにくいです。
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