50歳職人

前回、 職人気質ならぬ単なる自分の基準やルールのこだわりが強すぎる欠点を記載した続編です。

前置きが長くなりますが、要は人の振りみて我が振りに気をつけようっという警告です。

愚痴は言わないよう心掛けていますが。最近どうしてもある年配職人の仕事の姿勢に納得行かなくてモヤモヤする反面、『自分もそうなるのか?』と嫌悪感と恐怖心を抱えています。

その未来にならないよう戒めとして書き記します。若い時に30歳越えたら月日が早いよ、肌が衰えるよ、40歳になったら疲れが抜けないよ、徹夜できないよ、簡単に痩せないよ、老眼になるよ。50歳になったら…

と様々な忠告を受けてきて10代20代はまさか自分がそうなるわけはないと思いながらも実際30代を過ぎ、忠告が身に染みること結構あり、まさか自分がこの嫌な職人おじさんのような態度になるのかと思うとゾッとします。長くなりましたが本編に入ります。

50歳越えたら家具職人として気をつけたいこと

私は家具職人を目指した20代前半には師匠や上司は50歳越えている方ばかりで技術や心構えを教わり感謝と尊敬の念は今でも持っています。

ただ、その同じ師匠に教わった30代、40代の先輩方は師匠のことを『おっさん』呼ばわりしていて、技術が身につけば教わった感謝の念を忘れてしまうのか?と悲しくなって過去にブログに書いたこともありますがもしかすると今の私が抱く50代の職人さん(師匠でも先輩でもない人)をみて感じることと同じなのかも?、若い時に気が付かなかったことはこれか?と考えるようになりました。

というのも長くなりすぎるので簡単に書くとただの愚痴みたいで伝わらないことを承知で…

・若い人に経験を積ませる愛情ではなく、自分が楽したいから権力をかざして面倒な仕事を押し付ける

・集中力がなく休憩が多く無断で抜け出すこともある

・体調が悪いアピール(自業自得にみえる)

・自分の仕事の納期が間に合わないと思ったら休んで他の人に残業させてでもやらせる

、給料が1番高いのに1番仕事していない

・自分は仕事が出来るプライドは高い

これらの要素が浮き彫りでしかも1人ではなく、60代のAさんと全く同じでその人が辞めてから50代の人がAさん化しているのです。もちろん年齢という括りではなく個人の在り方だと思います。しかも無自覚だから指摘されてもただただ年下が生意気な!って怒るだけで改善は低いと思います。

年齢じゃなく会社の環境にもよる

あまりにも同じような行動なので怒りを抑える方法としてまずは理解して許容するために、

・50歳越えたらこうなるのかな?

・自分も50越えたら同じことするのかな?

と考えてみました。

自分の気質上そうなることは許されないから絶対に気をつけないといけません。絶対になりたくないし、もしパフォーマンスが落ちたら自分は若い人に助けられる分、報酬をあげるべきだと思います。

わかりやすくいうと同じ棚板を作る仕事を若い方が50枚作る間に50代が20枚しか出来ていないのに50代が給料が良いのはおかしい話です。

もちろん今までの貢献があり経験値という技術に価値が有れば良いのですが、自分が楽をするために手を抜くのが明らかなのは怠慢でしかありません。

ただ、権力誇張だけは増長するので誰も注意ができない雰囲気を醸している人が多く、会社自体も注意せずに若い人にややこしい仕事や急がないといけない仕事を任せる(いいやすい)ので若い人が不満が募るのです。

ですからおじさんが同じような態度になるのは会社の環境に問題があるのではと考えます。慣習というか同じ価値観が育つというか…。環境って大事。

私が一緒に仕事をしてきたボスは60代になっても率先するのでボスに休んでもらうためにも頑張ろうと思いやっていました。(没頭しすぎた欠点もありますが。)だからこそ余計にやる気を失っているおじさん達が信じられないかも知れません。でも複数人いたし自分は環境に染まらないように気をつけないとな…

健康管理も仕事のうち

歳を重ねた不可抗力の体力や気力の低下は仕方がないと思います。思うようなパフォーマンスができなくなることも出てくるでしょう。自分も体力が落ちないよう気をつけていますが落ちる日はやってくると見えない覚悟はしています。

しかしながら、暴飲暴食や偏食、アフター5やプライベートの問題を引きずり仕事に影響するのは受け入れ難いです。

『知らんがな』

ですよ…お金稼ぐために仕事をしているわけなので責任は果たすべきで、家族じゃないんだから自業自得で体調悪いとか知りません。なぜ尻拭いしなければいけないのか?と思います。

一応、体調に良い食生活や睡眠のことなどアドバイスしても我を貫くので迷惑です。体調悪くても自覚した上で報酬に見合った仕事をして周りの足を引っ張らないのであれば気遣えますし、自分もそうありたいですが、体調悪いから手を抜いて他人を巻き込む上に、報酬だけはいままでと同じ最高額もらうという愚かなことだけはしないよう気をつけたいです。きっと無自覚だからこそ過剰な注意力が必要…

改めて…自分は無意識にでも人に迷惑をかけるのが避けることはできないと考え、そんな自分が怖いから田舎で1人黙々とお客様を大事にして穏やかに仕事したいと思います。

ガイド活動に関しても本当に気をつけないと自己満足で知識を語りお客様を退屈させる自体にならないとは限らないから今からずっと仕事の目的を把握して相手により求めることの違いを理解して対応することを忘れず、第三者の目で自分を見ないとめんどくさいババアになってしまいそうで怖い…。

指摘を素直に受け入れる気持ちは失わないようにしたいです。

話が広がり始めてしまいましたが、とにかく50歳になったら衰えが来るのは確かだとは思いますが、身の丈を知り能力や気力が落ちたら落ちた分、助けられた人に還元できる気持ちを持っていたいです。

忘れないよう忘備録。

自分の環境に不満がある場合には人を非難するだけでなく、自分がそこにいる要因を見つめ直し自分を正すこと。これも忘れずに。