やめるときも、すこやかなるときも

家具職人を題材としたドラマは本当に少なく、ファンでもあるTHE BOOMの宮沢和史さんが家具職人役をした恋を何年休んでますか?以外にあまり思いつきません。近年では藤ヶ谷太輔さんが家具職人役で主演を務めるラブストーリーやめるときも、すこやかなるときも、深夜帯なので観たことがなかったのですが先日観賞しました。ちなみにAmazonでDVDが販売されています。レビューも現時点で53件で星5つ中の4.9なのでとても良い評価ですね。


日本テレビ深夜ドラマ「シンドラ」第11弾『やめるときも、すこやかなるときも』(2020年1月20日~3月23日放送)のDVD BOXとBlu-ray BOX。[記念日反応]に苦しみ、大切な人の死を忘れられない男 須藤壱晴(藤ヶ谷太輔)と、結婚さえすれば、人生を変えられると思っている女 本橋桜子(奈緒)。繊細な手先で真摯に家具に向き合う家具職人を熱演。軽薄に映りながらも、その裏では残酷なトラウマを抱えるミステリアスさ、そして一生を添い遂げる愛と向き合った。運命の相手となる女性を演じた奈緒。日々の暮らしの中で、悩み苦しみながら、それでも自分の力で歩んでいく等身大の女性をみずみずしく表現。捨てたいと願っていた現在が、かけがえのない日々に変わる――人を想う優しさと、身勝手な残酷さに揺れる…「好き」だけでは前に進めない二人のラブストーリー。

やめるときも、すこやかなるときもDYDBOX

本筋はラブストーリーのため家具職人としての技術がどうとかそういったことを学ぶためのものではありませんが、藤ヶ谷さんの会話の中での節々とか時折出演される火野正平さんが演じる家具職人の師匠の言葉など職人ならではの響くものがありますね。

家具職人を辞めて料理人になった元兄弟子に対して師匠が言った言葉、『家具職人でなくても道具を使うものとして刃物に魂込めて磨き上げっることは料理人でも同じ』、、、『お前の作る作品は人を緊張させる、誰かに支えてもらえ』的な、実際のセリフがうる覚えですが…。職人としてだからか記憶に残りやすく想像しやすい言葉があります。

また、誰がどのように使うか想像して作る、家具職人は良い仕事だ、自分が作った家具で大切な人を支える(ドラマを観たら具体例がありわかりやすい)など自分自身もブログで何度も書いているくらい同じ想いがチラホラとありました。

トラウマを抱えた家族関係や恋人といった人生の悩みと苦しみなど…それと同時にモノづくりの苦しみや悩みややりがいと兼ね合わせて描かれたストーリーは深く考えることも多く感情移入することもあり、特に奈緒さん演じる桜子さんの家庭の事情からのアダルトチルドレン的な部分で他者に対しての重すぎる尽くし方になったり自信が持てなかったりと深く見入ってしまい最後にはなんだ心に思いやりが残る内容でした。

家具職人・須藤壱晴は、職人として伸び悩んでた。そんな彼と出会ったのは、仕事面では自立しているが恋愛がからっきし上手くいかない本橋桜子。惹かれ合い心を通わせていくかに見えた2人は互いにまだ打ち明けていない心の傷を抱えていた。壱晴は十二月のある時期になると声が出なくなる「記念日症状」を抱えており、一方ずっと家計を支えてきた桜子は、早くこの現実から解放されたいともがいている…。彼らが選ぶ人生とは。

やめるときも、すこやかなるときも (DVD-BOX)

美澄さんの単行本もあり星5つ中の4.4の評価です。