日本三大奇書ドグラ・マグラを製図の独学や仕事の合間に聴き流している話

仕事が休みの今朝、インテリアコーディネーター二次試験の独学で製図の練習をしていました。

製図しながら、耳勉強でラジオなどYouTubeを聴き、二級建築士の勉強きっかけで急激に興味を持ち始めた日本史や世界史、戦争など学生の頃に避けていた勉強を学び直しているのですが、元々は文学も好きなので誰もが知る有名どころの小説の朗読も聴いたりします。

最近は日本三大奇書の一つで「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」と謳われていることに興味があり、26分で気軽だなと思ったら何と26時間50分!朗読されている西村俊彦さんに敬意を抱き、挫折せずに最後まで聴こうと仕事合間を使い14時間経過した現在ハマっています。その名もドグラマグラ。

ドグラ・マグラ(上)夢野 久作 (著)

ドグラ・マグラ(下)夢野 久作 (著)

確かに5時間過ぎから一時間以上に渡る精神病院の恐ろしさ(今は禁止用語を何度も何度も連呼する)を歌い続けるところや妊婦さんだったらお腹に手を当てずにいられない箇所や脳髄論、何回脳髄言うねん!って論文を理解するために何回か戻ったりと精神的に落ちましたが10時間前後あたりから更に面白くなり、あと約13時間で終わるの寂しい…とまで。

合間合間に聴き続けて作中で九州大学医学部で行われた替え玉事件の詳細や過去に遡った話、夢中遊行やら謎の巻物にっと過去の話から作品の中の現在との行き来が結構あるので頭を整理しないと今はどの人のどの時期の話をしているのかわからなくなる時があり、図面や歩くことに気を取られているときにただただ聴き流してしまって戻ることもあります。

こりゃあ読むとしたら大変。なぜなら独特な遠回しな文、何度も繰り返される表現、ここ、そんなに書かなくても3行で終わるんじゃない?と思いそうなところも掘り下げて掘り下げているので読んでいたら参ってしまうのではないかと思います。でも速読という手もあるか。

何より、本を読んで朗読されている西村俊彦さんが素晴らしい…。1時間以上も唄い続けて朗読する、しかも今や放送できないような差別的な言葉も多々あり、いつまで続くのか…と思うところも安定して演じ続ける役者さん。すごい。

とにかく聴き続け気が付けば17時間を過ぎ、物語の中でいろんな真実が見えてきた中、この時代に精神的なことの遺伝に関すること、心理遺伝に関する研究など深く書かれていて、今の時代には伏せられているのか真実ではないのかわかりかねますが精神病についてのことが書かれていることを深く知ってみたい思いが募ったりとあと9時間半ほどで終わる結末がどうなるのか気になりつつ、勉強と仕事と家のことをする日々を繰り返しています。

今のところ、本を読んだ影響で精神的に異常をきたしておらず、逆に知ることで落ち着いたり満足したりと気持ちよい状態、これも異常をきたしているに値するのかもしれませんね。聞き続けるにあたり、心の在り方が最後にどうなったかもまた記録しますが、関連動画でも西村俊彦さんの他の朗読作品が出てくるので聴こうと思います。

ちなみに心理遺伝のことに関しては、益田先生の書籍などでも少し免疫があるので拒否や否定や疑問ではなく深く答え合わせをしてみようと思えました。、おちろん益田先生の本は奇書ではなく精神科医の臨床に基づく書籍です。

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