コロナ禍で田舎移住してリモートワークの注意点

コロナウイルスの緊急事態宣言発令から在宅ワーク(リモートワーク)が推奨され特に都心部で導入されていますが、リモートワークするのであればこれを機に地方に移住をしようと実行した人やテレビやネットで話題になり自分も田舎移住しようと計画を立てている人もいます。

田舎移住をした身として答えは、田舎でも都会との仕事も成り立つしリモートワークも可能でしょう。なぜなら、コロナウイルス前から私も田舎に居ながらにして都会の人を中心に日本全国のオーダー家具の受注をしてメールだけでのやり取りで成約していましたし、過去に出版した際には出版社さんからのメール問い合わせから始まり、一度も担当編集者さんと会わずのまま、メールのみで出版に至った経験やスカイプやチャットワークでのコンサルティングのお仕事をしていたことがあるからです。

しかしながら…当然誰しもがうまくいくわけではなく注意点もあります。長くなるので複数記事に分ける予定です。

コロナ禍で田舎移住してリモートワークの注意点

1.田舎の生活(人間関係・ご近所づきあい)を知る

田舎に帰る、もともと田舎から都会に出た、などといった田舎暮らしの経験者とは違い、都会育ちで田舎での生活が初めてという場合はまずは旅行と生活の違いを受け止める必要があります。観光客だった時にはニコニコ優しい人でもご近所さんになると性が合わない人だってことは結構あります。

また、住む場所にもよりますが、いわゆる町内会がしっかりとある集落の場合には近所づきあいはとても重要で、地域の行事にも参加しないと住み心地が悪くなることもあり、例えば町内会費を納めないとごみの収集をしてもらえない(地域のゴミ出し場所に捨てられない)、集落の清掃活動、運動会、お祭りなど様々な地域活動があり、それに参加することが当たり前の集落の場合には不参加表明がしにくいケースもあり都会とは違う距離感に疲弊することもあります。

もちろん無理に合わせることもありませんが、冬場の雪かきや自然災害など困りごとが起こった時などの助け合いパワーは心底ありがたく救われることも多くあり、普段から付き合いをしていてよかったと痛感することもあるし自分も役に立ちたいと素直に思えます。

田舎移住をしてWEBデザイナー系の仕事をしているご夫婦が住む地域は下水道がつながっておらず、汲み取り式のトイレ、生活排水は溝に流すという場所でしたが仕事上、深夜に及ぶことも多く生活サイクルの相違で早朝の地域の清掃活動などに参加せず、夜な夜な灯りがついているなど集落内で不満がでてきて、集落全員で行う溝掃除もしないので近隣に畑を持っている人が排水をするなということから始まり、その家だけ自己負担で下水をつなぐ工事を考えたのですがご近所さんの敷地を通さないといけないけど認めてもらえず、結局うつ病のような感じになり移住を辞めたケースがあります。最初に挨拶と地域の清掃に参加していればスムーズにいったことかもしれませんがそれをしなかったがためすべてがこじれてしまったのですね。

もちろんすべてがこのような問題があるわけではありません。少なくとも私は最初こそあらぬ噂をたてられたり、日常生活リズムを把握され監視されていることや悪気無き不法侵入や覗きなどを老人ストーカーと捉えて悩まされ、病みそうになったり祭りの声もかからずルールがわからず戸惑ったことがありましたが、住んでいくにつれこの地域から離れたくない!と思うほど快適に暮らせるようになりました。

2.ネット回線環境を確認する

都会のネット回線事情とは異なり地方では地域によりますがADSLだったり、Wi-Fiが思うように入らない場所もいまだにあります。私もADSLしか使えない場所でしたがネットを始めた当初からADSLなので光ファイバーなどの高速快適さを知らなかったのでストレスはありませんでしたが、都会から来た人は回線の遅さにストレスを感じる声をよく聞きます。また、定額のポケットWi-Fiなどもノーマルだと入らない場所があり、結局決められたGを越えると有料になる高速データ通信を使わないといけない、ケーブルテレビの契約をしないとネット回線が使えないところもあります。

特に動画のアップロードや編集動画のレンダリングや図面などの重たいデータの送受信などはびっくりするほど時間がかかることもあるので仕事内容によっては効率が悪く仕事のパフォーマンスが落ちることもありますが、ブログを書く、別の作業をしながら動画アップをするなどゆとりをもってできる場合だと気にならないと思いますがZOOM会議などでの動きは実際につなげてみないとわからないので住まないとテストできないのが難点です。(それこそ越す前にご近所さんのネット回線を利用させていただくということができる関係性ができればベストですが後で何を言われるかわかりません 笑)

3.急を要するパソコンの修理に困ることあり

キーボードにコーヒーをこぼしてしまったのでUSBでつなぐキーボードを購入しようにも近所に売っていない、その他、急な修理やデータ保存に必要なパソコン部品や修理を依頼する必要がある場合に、近隣に無いためネットで注文して送ってもらう、修理してもらうためにパソコンを送る、どちらのケースもその日に修復することができない時間ロスも起こりえます。ですのでサブのパソコンを持っておくことや予備やストックを持っていることはとても大事です。

また地域によっては停電がよく起こることもあり、データの喪失をしないために充電式のパソコンや停電防止のプラグを使うなど工夫が必要になります。

コロナ禍で田舎移住してリモートワークの注意点(後編)に続く


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