工業高校見学

先日、工業高校の校内見学に行きました。各科の実習室では就職に役立つスキルを身に着ける実践型の機械などが揃っていたり、基礎となるアナログの工法から実験や試験、製作を行うなど、学生時代にしっかり勉強してこなかった今の私にとって胸がときめくカリキュラムを前に、学び直したいと思うほどでした。

機械科や電気科、土木建築、デザインなどどちらかというと実習はブルーカラーのお仕事になるので今は就職したがらない生徒(というか親が反対)が多く、求人はあっても就職はホワイトカラーを望む率が高いようです。

確かにね…ブルーカラーって一般的にイメージが良くないですものね。私は自分が好んでブルーカラーのお仕事をしているし、技術者の方々を尊いと思っているので、素晴らしい仕事だと思っていますが、ぶっちゃけて言うと、ホワイトカラー系からは見下されたりする傾向が強いのも事実。

特に暑いときは汗だく、寒いときは凍えながらの仕事、となると仕事が好きでも身体が拒否するなんてこともあります。現に私が見学した8月末の実習室には工業用扇風機だけでした。温暖化の時代、例えば溶接などは授業しているだけで熱中症になりそう…さすがに夏の実習は無いかもですね。

私も仕事ではエアコンなし、冬は貼るカイロを足や背中など6枚くらい貼って気込むし、夏は木工機械熱の中で扇風機も温風、常にアイスノンを交換しながらの熱中症対策をしながら仕事をしているので人に薦めることは出来ないので親の気持ちとなると反対する気持ちもよくわかるのですが

私自身はそういうこと含め仕事にやりがいを感じているので、工業高校の実習を経て大学に進学せずに就職して技術職になるという選択肢は素晴らしいし、大学で勉強するよりは実務の方で生きていく道が向いている人もいます。

もちろん自分の生き方が正しいとは言い切れませんし、営業や設計など様々な仕事を経て(営業や設計系はセクハラで辞めたというのもありますが…)特性を含めて私には家具職人しかできなかったことも認めつつ、できることを模索しながら得意を伸ばす挑戦ができるのも工業高校の魅力でもあります

ただ、この工業高校も廃校、哀しみ…今後も必要なスキルなのに…惜しい…ただ定員割れが今後も見込んでいるのであれば統合した校に機械も授業も集中するというのも致し方ないとは思いますが、これからも必要な人材なので志がある方を大事に育成し、興味が無い方にも興味を持ってもらえると人手不足の業界が救われると思うので

今まで誰でも向いているわけではないし…と考えてしまい、躊躇していましたが、好きでやっている自分としてわずかな人にでも魅力を伝えていきます