母親がここのところずっとデイケアに行くことが憂鬱で気が滅入ってくるのでデイケアを辞めたいという日々が続いていて、デイケアは脳梗塞のリハビリ作業が必要なのでケアマネージャーさん含め、私自身もデイケアに通ってほしいため、なぜ行きたくないのか?について解決策を考えることにしました。
話を聞いてみると集団行動でありがちな人間関係の問題でスタッフさんやサービスに問題ないのですが、利用者さんの中で最初は会話をしていたのですがどうしても同じ空間にいることが苦痛という段階まで陥ってしまった方が1名いるようで15歳以上も上の方で認知症も少しあるので常識はずれなことになってしまったり、嫌なことを言われることがあってもどちらかというと母が我慢をしないといけないことは想像できます。2年程我慢してきた結果、とうとう頭の中がその人のことでいっぱいになり家にいても憂鬱な状態にまでなってしまいました。そこで2日被るうちの1日は行くのを辞めてもう一か所通っているデイサービスの方を1日増やしましたが施設に入るだけで胸が苦しくなると… (私だって職場や学校で嫌な人がいると会話もしないし、視界に入らないけど同じ部屋にいたくないし辞めたいくらい嫌悪感を抱いてしまうのでよくわかる…これって実は母の血を継いでたのかなっといまさらながら気づいた。)
ケアマネージャーさんやスタッフさんには気を配っていただき席を離したり接点を持たないように今は完全に無関係の状況なのでこれ以上、物理的には手の施しようがありません。それは理解しているので私も施設側に無理は言わないし、今までもサポートしてくださりとてもありがたいとだと思っています。結局問題は精神面です。母の性格や気持ち、執着心、こだわりすぎている部分が考え方を変えない限り周りがどう手を差し伸べても、デイケアを変えたとしてもまた誰かと同じ繰り返しになり解決に向かうことはないと思いました。
母は私が子供の頃からうつ病を抱えていてなんでこんな考え方なんだろう?こう捉えたら悩むことはないのに。と子供ながらに思うことがよくあり、それを伝えても本人は聞く耳を持たず、とにかく自分の凝り固まったネガティブ思考で子供ながらに言葉選びにも相当気疲れをしたことから、今回も高次脳機能障害や後遺症や注意欠陥などのストレスや不安、そしてメンタルの低下などで憂鬱になることは理解しているのでなんとか前向きな考え方、違う方面から物事を見る力を持ってほしいと考えました。
そこでたまたまですがうつ病 や不安障害(パニック障害、社交不安障害、心的外傷後ストレス障害、強迫性障害など) の治療などに使われる認知行動療法という治療法を知り、自分のためでもあるし母にも執着しすぎている考え方を変えて気持ちが楽になるために読んでもらいたいなと思い、(娘の言うことは聞かないけど他人からの助言なので素直に受け止めて気づきがあるといいなと期待して…)活字は集中力が続かないので漫画なら読みやすいだろうということでこの本を買いました↓
変えることは難しくとも、自分の行動や性格の癖を知ることはとても大切だと思うので読んで自分にも役立てて同じように悩んでいる人にも説得力があるように伝えることができればと思います。
宮大工の育成をしている鵤工舎の小川三夫さんの著書、『不揃いの木を組む (文春文庫)』『 木のいのち木のこころ 』で木も人間も癖を活かして適材適所にお寺の部材にし、人材の育成をすると述べられているので癖を知り受け入れて活かしたり、修正したりということは仕事していくうえでも大事だなあ…と、改めて小川三夫さんの器のすごさを感じます。
鵤工舎では昔から個性を活かし、学校の成績や学歴だけで評価せず、徒弟制度で同じ釜の飯を食い、仕事をしていく中で人との関りを学び、素直じゃないと仕事ができないことを身をもって知り、かつその中で個の強みを見出し適材適所で全体に活かせる能力を発揮させていくというスタイル。(一年目は料理担当になるようですが雑用係ではなく料理を通じて段取り力を磨いたりその人の癖や性格を見てどんな仕事が向いているかを判断する材料になるらしいことも納得。)
個性を殺さず癖を活かす
と書いてあったなあ。私この本に何度も気持ちを整えてもらい、経験を重ね立場が変わる時に再読するとまた新たな発見があったりととても支えられている本である意味この本が認知行動療法のようなものかもしれない…。もう一度読み直してみよう…
木のいのち木のこころ―天・地・人 (新潮文庫)
不揃いの木を組む (文春文庫)
と、話は結局職人話に逸れましたが、認知行動療法とは何?どういう効果があるの?というまだ具体的には未知の療法を読んで学んでみます。