思うようにならないことが知識や意識を深くする

家具職人の仕事に限らず、好きなことを仕事にしたいのに思うようにならない、好きな業界に飛び込んだのに思ったことと違った、自分には向いていない、つらい、辞めたい…などといった葛藤を抱えて悶々とする若いころってありますよね。

私はそのようなタイプで背伸びして焦ったり社会の理不尽な慣習に対するジレンマや人間関係の問題などで転職をした経験が多々あります。

じっと我慢できる忍耐力がないことがコンプレックスでもありますが、今振り返ると自分が未熟なのに理想が高すぎたことや無知による怖いもの無しの自信、経験もしていないのにわかった気になっているなどなど、自分に足りないものを知らなかったが故の恥と失敗もたくさん経験しました。

私はまだ自分の理想にたどり着いていないので劣等感はものすごく強いです。自分の仕事内容も社会に役立って入るけども自分がやりたいこととは少しずれています。好きなことを仕事にするという家具職人のラインには立てましたが理想像ではないのです。

思うようにならないことが知識や意識を深くする

それが嫌で嫌でたまらなくなることがありますが、もし5年前に理想の仕事ができていたら、実際にこの5年で経験したことの中で気が付かなかった大事なことがあります。これはすごく大きくて今の経験があるからこそ理想に向けてのアクションがさらに良いものになったと思っていますし

  • やってはいけないこと
  • 注意すること
  • 自分の欠点や苦手なことを知ること

といったことが10年前、5年前、いや3年前にも見抜けなかったため、その気づきを得るために実現が遠くなっているものだとも感じて理想ではない自分を無理に励ますための言い訳ではありますが思うようにならないことは知識や意識を深くするのだと前向きにとらえています。

きっと理想に近づいてからも新しい気づきが出てきてずっといろんなことで悩んだり楽しんだり喜んだり傷ついたりするのでしょうけども、今、思うようにならない、遠回りしているのは自分の欠如を認め改善させるための期間でもあるので人への思いやりや配慮を忘れないよう前進します。