木工所の手伝いにてマンション系の家具を製作していて外注さんに依頼している、とあるパーツが20日に依頼して返事があり本来月末に入る予定でしたが入らないことがあり、
そのパーツは家具に合わせた穴開け加工や金物取付などがあるため納期までの段取りもあるのでいつになるかと思っていたら手伝い先の社長が電話確認してくれて、
『倒産』という悲しい現実を知りました。
私も田舎移住した先のボスの木工所の倒産を経験しているのでとても胸が痛みました。未回収金があったのか、赤字経営かはわかりません。
通常であればパーツが入らないことへの焦りや迷惑かけられたと怒りなどを持つかも知れませんが、知人社長も納期が遅れることを知らせた現場取付担当の中請けさんも
ホンマに?!
と悲しい表情になり倒産した会社の心配をしました。みんな同業種の経営者(私は単なる個人事業主)だからまずは気の毒に思ったんだと感じます。責める言葉は出てきませんでした。苦悩を乗り越えてきたから他人事ではない危機感もあり気が引き締まる部分もあります。
もちろん、納期に間に合わせないといけないため、どうしよう…と頭は抱えていましたが外注さんが他で製作できる会社を早急に探すと対応していましたが、業者が見つからないのと急な仕事で納期が間に合うかはわかりません。
外注さんがその下請けさんの工場を訪ねたらすでに裁判所の管理となり立ち入り禁止になっていたようで、入り口あたりに納品予定のパーツが出荷できる段階に仕上がっていたようです。
しかし倒産前の納期であったとしても勝手に持ち出す事はできません。
私はその話を聞いた時に、この会社は最後まで諦めなかったんだと思いました。なんとか未回収金を請求したり資金繰りを頑張って、支払いを待ってもらえないか取引先にお願いをしたりとなんとか倒産しないよう工場の仕事を続けて来たんだと思います。
だからこそ月末納品予定の製品も出荷できるまで仕上げて納品に走れるつもりだったのが、ストップがかかり出せなくなったんだなぁと。
もし会社継続を諦めていたら、倒産がわかっていたら言えずのまま受注はしても製品を作らないと思うのです。材料代や光熱費が嵩み負債が増えるだけですから。
ギリギリまで諦めず仕事しながら未入金先があったとしたらそこからの支払いを待ったり、銀行に借入相談したりしたのだと勝手な妄想をしています。
なぜならボス妄想最後の最後まで諦めずやれる事をやり尽くしたのを見てきたから…ああ…あの頃のボスとの切磋琢磨を思い起こしてきた…
もちろん最後まで頑張ったと美談にするつもりはありません。迷惑がかかった人がたくさんいて、その家族にまで影響するから倒産はしてはならないと思います。
ただ、製品が入り口付近に積んであった話を聞いて、乗り越える気持ちがあり、迷惑をかけてはいけないという意思はあったんだろうなと感じた話です。
感情は別として、現実は入荷しないパーツをなんとか手配をして間に合わせないといけない後処理に奔走するのであります。
とここまで胸を痛めて書いといて実際には業務以外の借金だったらビックリですが(汗)
学生時代、学習塾の校長が個人で株に失敗して塾が潰れて同級生が何人も前払いの塾代返金されなかったり、寿司屋のオーナーが売上を私的に使い魚屋さんに何ヶ月も支払いをせぬまま消えたこととかあったもんな…
(板前さんがオーナーのおかしさに気づいたのか、理由も言わずに私に今月給料もらったら辞めろと言われて素直に辞めた後、残っていたバイトさんが給料もらえなかったらしい…父がいなくて生活費や将来の貯蓄をしていたので早い判断で助かりました。)
さて、人に助けられてきた人生、怪我をしないように励もう。