相手を想う仕事で自分が辛くなる落とし穴

オーダー家具職人の仕事で大事なことはお客様の想いを予測して必要とされる形にすること、既製品の家具でも同じく、数ある収納家具の中から選んでいただいた使う人のことを想像しながらさりげなく生活の不便を便利したり効率を良くしたり快適な空間を作る助手的な役割を箱で果たすこと、と個人的に考えています。

相手を想う仕事で自分が辛くなる落とし穴

それはライフスタイルにも言えることで相手のことを想うことや知ることで人間関係のトラブルが軽減します。先日も認知症の人の頭の中を知るために書籍を購入しました↓

認知症の人が見ている世界で学ぶデイサービスの人間関係

認知症に関することではありますが、過去には高次脳機能障害、発達障がい、適応障害、認知行動療法についての書籍を購入して様々な人と接する際に自分の心の戸惑いを守るために知識を身に着けてきて助かることもありましたが、思いすぎるが故に自分が苦しくなることもあります。

相手を理解しようとする気持ちに気付いてもらえない虚しさ

仕事をしていく上で様々な特性がある人がいるのは当然で、育った環境や脳の癖、もともと持つ障害などの違いで自分が思い描く行動とは全く違う相手に対し、理解して歩み寄ろう、その人に適したことを考えてできることを提案しようなど脳みそフル回転でよい方法を考えるのですが、悩めば悩むほど相手は全くそのことに気が付いていないパターンがすごく多く、見返りを求めるわけではないけども、やはり気づいてもらえない虚しさは幾度となく感じます。

相手をサポートしても一切気が付かないことの理解不足

上記のように気づいてもらえない虚しさを感じている若いうちはストレスも多く、相手のことを想っているのに、と心で思っているのは一方通行で、実は相手に頼まれてもいない良かれと思ってのありがた迷惑なこともあり、自分が考えて行動しているということの理解・認知するまでは相手を恨んだりすることもありました。(うぬぼれではなく、実際に手助けしなければうまくいかなかった仕事はとても多いのです。)

さらにいうと、そのような人は息を吐くように嘘をつき、その付いた嘘も覚えていないので言っていることがコロコロ変わり、怒られないがためにまた嘘を重ねて最終的に困るといない人のせいにしたりして逃げ切ったつもりでいます。

ですのでその人のことを良く知らない人は信用するので、知らぬ間にそこにいない自分が悪者になることもよくあるのです。でもそのこと自体も相手は覚えていないので問い詰めると今度はまた違うウソを平気でつきます。それが悪気がないケースも多いので受け止める方はとてもつらいのです。

理解しようとするが故に見切りをつけれない苦しさ

正直第三者に話しても信じてもらえない、私が作り話しているだろうと思われるほどの異常な行動が積み重なり、なぜ?なぜ?と悩んでもっと相手の病や特性について理解しようとする気持ちが増幅し、書籍を読んだりリサーチしたり、同じような特性の人のYouTube(特に発達障がい・アスペルガー関連)で相手に置き換えて理解を試みて気持ちを切り替えたりしても、まったく相手に変化がみられず、これをやった方がいいよと課題や宿題を出してアドバイスをしても結局何にもしていないことに対して、何度もさじを投げようとしましたが。理解しようとし過ぎたことにより、もうこの人はダメだと見切りをつけることができなく、いつまでも手出しをしてしまうのです。

自分が損をしても続けてしまう支援

自分の環境がよくないのは自分に理由がある、これも自分に言い聞かせていることなので、こういった見切りがつけれない自分も悪いし、なんとか良い方向に向かってほしいと時間もお金も損してでも支援してしまうのです…。しかし残念なことにその陰のサポートにも全く気が付かないのが相手の特徴です。

自分の心が壊れてしまう(カサンドラ症候群)

一方的な理解により虚しさや怒りや悲しさを抱えるのにぶつけることもできないことでいわゆるカサンドラ症候群・うつ状態に自分が陥ってしまいどんどん悪循環になるのです。でもいくら嘆いても相手に訴えかけても気づいてもらえることの期待はできないので自分でいつか見切りをつけないと、仕事と他人のことで心が病み、家族と自分の人生に影を落とすことになるので、相手のことを想うことは大事だけどもその方向性は正しいのか?の見極めもしながら心の落とし穴に気をつけねばならないと思います。

と同時に、相手や周りからすると、圧倒的に私が悪く、私が気が付いていない問題点、自分の欠点、悪い面についてもしっかり忠告を受け止めることや考え方を改善することも必要です。