孤高の人モデルの加藤文太郎さんと目的を貫く為の生活

新田次郎さんの小説『孤高の人』のモデル、登山家の加藤文太郎さん、以前ふるさとの碑にも行きました。登山のための日常・サラリーマン生活で変わり者と言われたり人付き合いが苦手だけど実は温かい人…

孤高の人(上巻)71刷改版 (新潮文庫) [ 新田次郎 ]

時代が大正から昭和の初期のため、今とは全く違う社会情勢ではありますが、登山するために日常的に長距離を負荷かけて歩いて通勤したり食事を節制したり、庭のテントで寝たりと目的のために貫く精神があり

その精神や生活スタイルが変わり者とされたり、無愛想に見えることから誤解を受けたりしつつも、良き理解者に恵まれながら単独行を繰り返した加藤文太郎さんに敬意を持っています。

また登山の記録である『単独行』も読みました。周りからみる『変わったこと』『大変なこと』『ストイックなこと』を貫くのは社会人になるととても難しい面もあります。

例えば食事も甘納豆など携行食を昼休みに食べるのは恥ずかしいとか、仕事終わりに行きたくない飲み会に行くとか、有休を取りにくいとか周りに合わせがちで、合わせないと出世につながらないなど、めんどくさいことが優先にするなんてのが普通という慣習は今より確立されていたことでしょう…

時代が変われど、功績を残された方は目的の為に必要なことを貫き自分にとって必要ない事はしないという方が多いですね。今でもそうだと思います。

それだと、私はまだまだ貫ききれていないから未だ中途半端な状態なんだと痛感します。その貫く過程は決して本人にとって『苦行』ではなく『必要なこと』で自分の意思ですることだと思います。

何かと言い訳しがちな自分の弱さをひしひし感じることもできた小説でした。

現代版で学生になっているコミックを甥っ子に贈ったものを回収(笑)したので時間作って読みます。

今、思うように仕事に全力注げない環境に言い訳せずに、脚力を保ちながらまた気持ちも仕事も上を向いて進めますように…

→ 坂本眞一さん版・孤高の人を読んで日常を整える に続く