先日、壁面に設置するオーダーカウンターデスクの天板を製作する際に、仕様がインロー式だったので事例を掲載します。
カウンターデスクの脚パネルをインローで組む方法
インロー式はパネルとパネル(主に、天板や底板などの横板と、側板や仕切り板のような横板)を組み立てる際にねじで止めずに片側には桟木、片側には溝をついてスライドしてはめ込む形式です。
なぜインロー式で家具製作をするのか?
なぜこのようにするかというと、表面が化粧材でねじ(ビス)で止めることができない時や、現場でカウンター天板を取り付けするときに床に桟木でしっかりと位置決めをしておいて脚パネルが動かないようにするためでもあります。また、学校などの下駄箱で内部がすべて同じマスがずらっと並ぶ際にも相欠き仕様にしない場合、側板に桟木をつけて前からスライドさせて棚板を差し込んできちんと位置決めをして全体をプレスすることもあります。
今回は厚めの天板が化粧面になっていたため、インロータイプで製作する指示のもと、クランプで接着剤が渇くまで固定しました。現場でスライドさせる必要があるわけでもなく、工場で完成させるので本来であればインロー式ではなく、ビスケットジョイントでも良かったのですが、脚パネル厚が50㎜あったので接着面を多くしようとインロータイプにしました。
インロー式加工事例
おまけ・バック板(背板)にコンセント穴をあける
今回、設置する場所の壁面にコンセントの差込口があるようで、バック板で隠れてしまわないように、あらかじめ穴あけをしてから脚パネルと天板と連結させて完成です。
裏につけた開口部分の桟に沿ってトリマーで抜き取る
トリマーで背板に穴をあける方法は別の記事にも記載しています。
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