大阪の木工所にてオーダー洗面台を製作していたので(私は扉のみ手伝い)製作事例と簡単な作り方の解説をします。
私は家具職人見習い時に木工所の社長からあてがわれた仕事で1から店舗の化粧室の洗面台をよく作りました。最初図面だけ仕様と構造の手書き図を渡されて全くイメージが付かず、ヌメ?ヌキ?こんな作りで大丈夫なの?どうやって洗面台になるんだろう…と洗面台の天板や扉を取り付けるまでは形になるのか、強度があるのかなど不安でした。
洗面台の下台の構造と作り方
簡単ではありますが写真のように側板、背板、幕板、巾木、扉等、寸法を計算して箱を組み、スライド丁番を取り付け加工した扉を吊ります。
洗面の天板を手作り(DIY)する場合
今回は主流になっている天板が別注のポストフォームでしたが、見習い時の会社では外注のポストフォームではなく、メラミン化粧板などで手作りで作っていました。緊張しながら何度もオーダー製作したので記憶に残っています。
洗面ボウルの開口サイズを確認して、ランバーなど、ベタ芯をジグソーやハンドルーター、木工所にあればNCなど形状によって向いている工具を使って開口します。メラミン化粧板をその開口した芯材に貼り、立ち上がりや前垂れ、木口の面張り加工をしたのちにランバーの時点で開口している穴にドリルなど割れないように貫通穴をあけてからトリマーの目地払いビットなどを開口部のふちに沿わせてそって貫通させます。
メラミン化粧板は耐水性に優れていますが立ち上がり部分などの加工に隙間があるとそこから水分が入ることもあるので組み立て時に注意が必要です。その点ポストフォームの場合には平面も立ち上がりも一体型なので隙間を気にすることがないメリットがありますね。
私もバリアフリーのマイホームが建てれる際には洗面台は車いすになっても自立して使えるような構造と仕様にしようと考えています。またお手入れが自分でできる材質も必須ですね。若いときは見た目重視でしたが今はもう、汚れにくく手入れも簡単で人の手を借りることなく自分で掃除して自分で使える収納空間(症状にもよりますが)を妄想しています。
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