トイレの配管隠し

今手伝い先の木工所でヒノキ材を使用したトイレの配管隠しと点検口を大量に製作しています。納品先は拘置所だそうですが、写真だけ見るとこれがなんなのかヒントを言われないとわからない、イメージがつきにくい造作物ですね、

トイレの配管隠し
トイレの配管隠し

下の穴が配管パイプで上のねじ止め式(六角レンチで締めるタイプ)の蓋は点検口の役割ですね。私自身拘置所にお世話になったことが無いので入ったことはありませんが、以前刑務所の独居房と雑居房のタオル掛け兼小物棚を製作して取り付けして中に入ったことがありますがトイレブースの方の記憶がない…確か床に便器が埋まっていてわずかに隠れる程度の仕切りパネルのタイプだった気がします。そもそも配管が無かったような…ああ、ちゃんと見てないのが悔やまれます。

こういうものは家具という認識に無く、壁の一部ということで人の目に残らず、意識しないとあるも無いも、役割も気づかれないひっそり佇む備品ですが他に何もない空間にあると存在感が増して注目されるかもしれません。(Xでは留置所と書いたけど拘置所の間違い)

マンションなどでもL型のシンプルな配管隠しも作ることありますが、木工所にあるだけだとイメージがわきにくいですが現地で配管が隠れていると見た目もスッキリするのであることに気付かれていないけどないよりある方が役に立ってるなあっと個人的には思います。

無くてもいいけど気づかれたときに、思わずおお!!!っとなる裏方的なモノって作り甲斐があるし黙って見守ってニヤニヤしてしまいます。さりげなく持つ手すりとか踏み台とかも同じ原理ですね。